お腹の症状専門のふくぎ鍼灸院です。
2019年7月3日のNHK「あさイチ」にて「おならの悩み解消スペシャル」が放送されました。
当院では、おならで悩む方の治療を日々行っています。
今回の放送も他人事とは思えず、食い入るように見ました。
始めに伝えておきたいのはおならの症状はよくなるということです。
このブログでは、放送内容や専門家としておならの悩み解消法をお伝えします。
NHKのアンケートではおならの悩みがある人は7割以上。
おなら漏れは500万人以上いると推定され、お腹の張りが気になる人も多いそうです。
おなら漏れが500万人以上という話は初めて聞きました、かなり多いですね!
詳しく調べましたが、元となる資料は見つけられませんでした。
便失禁(便漏れ)が500万人とするものはよく目にしますが、同じと考えたのかな?
番組の始めに、歩いてたり電車に乗っているときにおならが漏れてしまう女性の話がありましたが、こういう人本当に多いんですよね。
そこで登場したのが高野病院の高野正太先生。
出産後おなら漏れする人の肛門の力が弱くなっているのを確認し、お産による筋肉のダメージを指摘されていました。
肛門の締まる強さを機械で確認しながら肛門の力を強化する「バイオフィードバック療法」を紹介。
どちらの方法も肛門にだけ力を入れ、他の筋肉に力を入れないのがポイントです。
やってみるとわかりますが難しいです。
肛門の力が弱い人ほどやるづらさを感じると思います。
番組では華丸さんが肩に力が入っていると先生に指摘されていました。
お笑い芸人の市川こいくちさんは、おならを自由に操れ、それを芸としています。
こいくちさんは小さい頃からおならが出やすいタイプで悩んでいたそうです。
共感しかありませんね。
そんな中見つけた、人に気づかれずおならをする方法を教えてくれました。
そもそも音が出る理由は肛門がふるえるからです。
この方法だと肛門が開くことでふるえが起きないため、音が出づらいそうです。
そう聞くと試したくなりますが、練習必須ですね。
お腹の張りで痛みもあり呼吸困難にもなった73歳男性の話。
レントゲンを撮ると腸内に大量のガスが。
東邦大学医療センター大森病院の瓜田純久先生によると、ガスがたまることで腸の動きが悪くなり、よりガスがたまる悪循環が問題とのこと。
改善するために、床の上でゴロゴロ寝る「ゴロゴロ寝体操」を紹介。
こうすることで腸内のガスが動き排出されやすくなるそうです。
この方法はネット上で実際にやった方の報告も多く、ガスが出やすくなったという報告をよく目にするのでおすすめです。
もう1つ、ガスを出す方法として炭水化物を食べるようにする。
便の量を増やしてガスを出しやすくなるので、ご飯をたくさん食べましょう。
動物性タンパク質(肉・卵・チーズなど)やニオイの強い食材(ニラ・ニンニク・玉ねぎなど)はおならのニオイを強くします。
こんな時はご飯を一緒に食べるとニオイが軽減されるそうです。
ニオイは濃度が濃いと強くなりますが、ご飯は無臭なのでおなら全体のニオイが薄まるそうです。
「カツ丼食べた後ににおわないでしょ?」と先生。
ここでも出てきたご飯。
最後に渡しの方からお知らせする内容でも、ご飯はガスが発生しづらい食べ物だとわかっていますので、ご飯最強伝説のはじまりです。
番組の最後で興味深い質問FAXがありました。
Q.おならを我慢してお腹にためていると、口からそのにおいがしてくるという話を聞いたことがあるのですが本当ですか?
A.におい物質は肺の中を経由して息に出てきますが、においを感じる濃度ではないと言われています。
ネット上でも同じような質問をよく見るのですが、瓜田先生がハッキリ回答してくれてよかったです。
でも、おならを我慢するのが体に悪いのは間違いないので、気をつけましょう。
番組の内容としてはここまで。
わかりやすく、すぐに試せる内容が中心だと感じました。
なかなか注目が集まらないおならが特集されたことだけでも意味深いかなと感じています。
ここからはふくぎ鍼灸院独自の視点で
当院に来るおならで悩む人の症状はこのようなもがあります。
そして「誰にも理解してもらえない」「病気と認識してもらえない」が皆さんに共通することです。
病気だと認めてもらえない理由の一つに、おならに関係する病名がほとんどないことが挙げられます。
これらがおならと関係する病名ですが、これらの病名で診断されることはほとんどありません。
「おならは誰でも出るもの」「気にしなければいい」
こう言われて対策に困る人がたくさんいます。
おならの症状が出る理由は腸内にたくさんガスが増えてしまうか、腸の働きや感覚の異常によるものです。
食べ物の中には、腸内でガスを発生しやすいものとしづらいものがあります。
ガスの発生を少なくする食事法が低フォドマップ食です。
食事法は色々試していただきましたが、これが一番効果ありました。
図のような食材だけの食事を数日行い症状が改善するようであれば、低フォドマップ食の効果が見込めます。
詳しく知りたいと言う方はこちらのページ御覧ください。
腸の働きそのものを改善するには鍼(はり)治療がおすすめです。
おならの症状で困る人の多くに便秘や強いストレスが見られます。
どちらも腸の働きを悪くし、おならを発生させやすくします。
鍼治療で自律神経の働きを整えることで、便秘を改善させ腸の働きを正常に戻すことで、ストレスに影響されづらい体を手に入れることができます。
ふくぎ鍼灸院はお腹の症状専門の鍼灸院ですので、ガス漏れが本当に起こっているのか機械で調べることもできます。
「私にも効果あるかな?」と思った方は症例を掲載しいますので御覧ください。
「おならの症状は治らない」とSNSで言っている人がいます。
確かに、病院で対応するのは難しい症状ですが決して治らないものではありません。
おならの症状がなくなり、笑顔で過ごせるようになった方をたくさん見てきています。
あさイチで紹介された内容や今回お伝えした方法を試すことで、おならに悩まず生活できる人が増えるよう情報発信していきます。
Twitterでは同じように悩む人同士のオフ会も募集されていますので、誰にも話せず困っている方は参加がおすすめです。
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