治療例

下痢型IBS

【症例47】1年半前から治らない食後の腹痛

  • 患者さま

    男性 10代

  • 通院期間

    2ヶ月

  • 通院回数

    8回

  • 通院頻度

    1週間に1回(6回目以降は2週間に1回)

症状・経過

大学受験時のストレスがきっかけで1年半前から腹痛と下痢が起きるようになった。朝食後に強く痛み、昼食や夕食後も同様に痛むときがある。

低フォドマップ食を取り入れてから下痢の症状はおさまったが、腹痛に変化はなく一日中痛むこともある。

消化器内科で過敏性腸症候群と診断された。イリボー、セスデンを処方され、服用している。薬はあまり効果を感じない。

インターネットで当院を見つけ、腹痛の症状を改善し勉強に集中できるようになりたいと来院した。

治療内容と経過

お腹を確認すると胃のあたりや肋骨周囲、へそから下腹部にかけて硬く緊張し痛みや不快感があった。手や足のツボに鍼をするとお腹の緊張や痛みが軽減した。本人もその場で「腹痛が楽になった」と変化を実感した。

施術後も毎日の腹痛が軽くなった。

5回の施術で毎日あった痛みが、まったくない日もあった。

症状が安定してきたため、6回目以降は通院を週1回から2週間に1回にのばしながら通院中。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

LR合谷、LR四瀆、L陰陵泉、LR外丘、LR上巨虚

考察

来院時は腹痛のため思ったように勉強できず気分も沈んでいたが、症状の軽快とともに気持ちも軽くなりバイトも始められるようになった。

症状が強く出ていたときは、脂っこいものや炭酸水で悪化していたが、8回目くらいには食べ物による症状が出なくなった。

低フォドマップ食以外でも症状が悪化するケースはあるので、その人の体質に合ったアドバイスをしていきたい。

【症例46】下痢が半日続いて外出できない過敏性腸症候群

  • 患者さま

    女性 40代

  • 通院期間

    1.5ヶ月

  • 通院回数

    8回

  • 通院頻度

    1週間に1回

症状・経過

幼い頃から下痢や腹痛になることがあり、中学生から症状が頻繁になった。

普段から下痢だが、外出前は特に下痢になりやすく、半日以上も続く水様便と下腹部痛で外出をあきらめることもある。電車の中や寒い場所で症状が悪化する。食前や食後の腹鳴も多い。

消化器内科で過敏性腸症候群と診断された。

インターネットで当院を見つけ、腹痛や下痢症状を改善し不安なく外出できることを目標に来院した。

治療内容と経過

お腹を確認すると右の腹部と下腹部が硬く緊張し押すと不快感があった。手や足のツボに鍼をすると、お腹の硬さや張り感が和らいだ。施術と合わせて低フォドマップ食を行うよう伝えた。

3回の施術で排便回数が減り、便の形状が普通になった。外出前の腹痛と下痢はなくなった。

以降も外出前の腹痛と下痢は週に0~1回程度で不安なく外出が可能になった。

週1回の通院を続け、8回目以降は症状が安定してきたため通院間隔をのばしながら施術を継続する予定。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

LR合谷、LR四瀆、R上巨虚、R三陰交

考察

外出前に腹痛があった経験から「腹痛が起きるのではないか?」と考えてしまうことで症状が出やすくなっていた。

症状の再発を避けるために、過度にお腹を意識しすぎないことや、苦手な場所を避けるようアドバイスをした。

気持ちや考え方をすぐには変えることは難しいが、繰り返し意識し続けることで少しづつ改善がみられた。

【症例45】下痢とガスによる気持ち悪さで仕事に集中できないIBS

  • 患者さま

    女性 20代

  • 通院期間

    2.5ヶ月

  • 通院回数

    11回

  • 通院頻度

    1週間に1回(10回目から2週間に1回)

症状・経過

小学5年生の頃、初めての塾で緊張したことからガスによるお腹の張りが始まり、徐々に悪化した。

中学生からは下痢も酷くなり、腕や足の冷えで下痢になった。ガス症状は昼食後に出現し、夕方に空腹を感じてから悪化する。

午後はガスによる気持ち悪さで仕事に集中できなくて困っている。今後は残業も出てくるので問題なく行えるのか不安が大きい。

消化器内科で過敏性腸症候群と診断された。イリボー、トランコロン、大建中湯を処方され少し効いていると感じている。

インターネットで当院を見つけ、ガスによる気持ち悪さや下痢を改善し仕事に集中できることを目標に来院した。

治療内容と経過

お腹を確認すると上腹部が硬く緊張しており、下腹部は全体が張っていた。手や足のツボに鍼をすると、その場で硬さや張りが和らいだ。

2回目以降は仕事で座る姿勢が多く腰痛もあったため、お尻のツボも使用した。

2回の施術で下痢がなくなり、ガスの量が減った。腕が冷えると腹痛を感じていたが、以前よりも早くおさまるようになった。

3回目以降は食べ物やストレスで症状がよくなったり悪くなったりを繰り返した。よい状態が継続できるよう、症状が悪化しやすい食事などを避けるよう伝えた。

9回の施術で昼食後から夕方までのガスによる気持ち悪さがなくなった。

11回で残業も問題なく行えるようになった。

症状が安定してきたため、治療間隔を延ばし通院を継続している。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

LR合谷、L四瀆、R曲池、LR二ノ臀

考察

夕方に症状が悪化することで残業に対しての不安感が大きかった。

まずは日中の症状の改善を目標に施術を行い、残業への不安感を緩和するように心掛けた。

症状の改善とともに自信がつき、問題なく残業を乗り越えることができた。

【症例41】食後に悪化する急な便意とガス漏れ

  • 患者さま

    女性 20代

  • 通院期間

    1.5か月

  • 通院回数

    7回

  • 通院頻度

    1週間に2回(5回目以降は1週間に1回)

症状・経過

高校1年生の頃に腹鳴を気にして排便を我慢してから、ガスだまりやガス漏れの症状が出現するようになった。

会議中や昼食後、夜寝る前にガスが多くなる。便は下痢気味で1日に3回ほど排便しているが残便感が強い。1日中お腹が気になっている。

漢方外来で過敏性腸症候群と診断され、桂枝加芍薬湯を服用している。薬は服用した方が便が出やすく楽だと感じる。

インターネットで当院を見つけ、ガス症状を気にせずに仕事ができることを目標に来院した。

治療内容と経過

お腹を確認すると胃やへその周囲、右側の肋骨あたりが硬く緊張し不快感を感じていた。手や足のツボに鍼施術をするとその場でお腹の不快感が軽減された。

1回の施術で朝の下痢の頻度が減り、2回でガス症状が減少し、排便後にすっきりした感覚が出るようになった。

3回目以降は腰の硬さを緩めるため、お尻のツボを使用した。

4回の施術でガス漏れを気にすることが少なくなり、調子がよいと報告を受けた。

5回目以降は症状が安定し職場でも支障が出なくなったため、通院間隔を1週間に2回から1回に延ばしながら通院を継続中。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

LR合谷、LR四瀆、LR曲池、R外丘、LR臀中川

考察

会社の業務が自身の適性と合わず日々ストレスを感じていることが、症状の悪化につながっていた。

腹部症状と精神面は強いつながりがあり、身体や心が弱っていると症状が悪化しやすい。

鍼治療により体の過度な緊張を緩めながら、精神的な部分にもアプローチする必要があった。

【症例40】仕事ができないほどの強い腹痛と慢性胃炎

  • 患者さま

    男性 40代

  • 通院期間

    4.5か月

  • 通院回数

    13回

  • 通院頻度

    1週間に1~2回(10回目から2週間に1回)

症状・経過

単身赴任や仕事のストレスがきっかけで、1年ほど前から不定期に上腹部が痛むようになった。調子が悪いときは下痢になる時もある。

仕事ができないくらい痛むことがあり出社できない日もある。

胃腸科で検査をすると、腸内に複数の炎症や多数のポリープが見つかった。

ストロカイン、ミヤBM、コロネル、イリボーを服用している。薬は多少効いていると感じている。

当院通院中に過敏性腸症候群、慢性胃炎と診断され、セレキノン、トリメブチンマレイン酸に処方薬が変更された。

インターネットで当院を見つけ、腹痛を改善し無理なく仕事がしたいとの希望から来院した。

治療内容と経過

お腹を確認すると、胃の周囲や左季肋部、へそ周辺に硬さや不快感があった。お腹全体が冷えており、特に胃のあたりの冷えが強かった。

手や足のツボに鍼すると硬さや不快感、お腹の冷えが和らいだ。

腰痛の症状もあったため、2回目から腰痛も改善するお尻のツボも使用した。3回の施術で強い腹痛の回数が減った。

以降は症状に波がありながらも徐々に腹痛の頻度が減った。

9回の通院で多少不調の日でも仕事ができるようになった。

その後も、ストレスがかかると一時的に腹痛が出るものの、全体的に改善傾向。体調を確認しながら通院間隔をのばしている。

同時に治療した症状

腰痛

使用した主なツボ

LR合谷、LR四瀆、L上巨虚、L陰陵泉、LR二ノ臀

考察

お腹、特に胃の辺りの冷えが強かった。鍼をすると次第にお腹が温まり、それとともに不快感が消えて楽になることを患者とともに確認できた。元々持っていた腰回り、背中や肩の硬さも回数を重ねるごとに改善し普段の生活で気になることが無くなった。

【症例39】高校受験の頃からポコポコとお腹が鳴りグルグルする腹痛が起きる

  • 患者さま

    女性 20代

  • 通院期間

    2ヶ月

  • 通院回数

    7回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

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高校受験の頃からよく「ポコポコと」お腹が鳴るようになり周囲に聞こえないか気になっていた。ここ1年くらいで職場の人間関係で悩むようになってから食後に「グルグルする」腹痛が起きるようになった。

基本的に下痢気味で揚げ物は好物だが食べると必ず下痢になる。食後以外にも静かな場所、月経時、緊張する場面では悪化するが、排便後や就寝前の落ち着いた状態では症状が改善する。また職場の人間関係にも悩んでおり胃の辺りがキリキリと痛むことがある。

近々自身の結婚式があり準備で忙しく本番を考えても緊張してしまう。

発症当時に内科と心療内科を受診し過敏性腸症候群と診断され、メイラックス、レスタス、ソラナックスなどの抗不安薬を処方され一定の効果は感じられたが通院が出来ず現在は薬物療法は行っていない。

ウェブサイトで当院を知り来院した。

治療内容と経過

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お腹を確認すると腹痛がおこる下腹部だけでなく肋骨周辺やヘソ周囲にも痛みや不快感があった。1回目の施術では下痢を抑えるためにスネのツボに鍼を打ち、不快感が最も強いヘソの横を緩めるため肘のツボに鍼を打った。お腹の緊張が緩和したことを患者とともに確認し終了した。

2回目の施術では精神的ストレス、月経時に悪化する症状に対して、手とスネのツボに鍼を打った。

通院を進めるごとに少しずつ症状が改善し、4回目の施術後に症状を確認すると、毎食後にあった腹痛が2日に1回程に減少し下痢になることが稀になった。

その後お腹の張りが強い部分や痛み・不快感のある部分を緩めていった。

結果、腹の音が鳴る回数が少なくなり、好物の揚げ物を食べても下痢は完全になく腹痛もほぼ起きなくなった。

結婚式を無事に終え、日常生活に支障が出る症状がほぼなくなったため7回で通院を終了した。

同時に治療した症状

なし

使用した主なツボ

LR合谷 L三陰交 LR陰陵泉 LR陽陵泉 LR曲池

考察

精神的ストレスがIBSを引き起こし、食事の度に下痢・腹痛・ガスなど腹部症状を訴える患者は多い。

この方も様々な症状を有していたが、食後の腹痛や急な便意、お腹の音など特に困っている症状に集中して施術をすることで日常生活に支障がなくなった。

通院期間中に結婚式を無事に行う事もでき、日常では好物の揚げ物を食べても症状が出ない状態にできたことは患者自身にも施術者にとっても嬉しい症例であった。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例36】中学生時代の全校集会で症状が出てから怖い腹痛とガス

  • 患者さま

    女性 30代

  • 通院期間

    約2ヶ月

  • 通院回数

    7回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

図36

性格は何事にも気を遣いすぎ、不安が強い。

中学生の頃、全校集会中に腹痛とガスが出てしまい、その恐怖感から毎日のように腹痛や下痢、ガス症状に悩まされるようになった。

大学生・社会人になると少し症状が落ち着いたが、仕事のストレスでここ1〜2年再び悪化し胃がもたれるようになった。

自宅などいつでもトイレに行ける環境なら良いが、高速道路や電車などトイレに行けない状況や食後に悪化する。

過敏性腸症候群(IBS)専門の心療内科にて過敏性腸症候群下痢型と診断された。

イリボーを毎日2錠と1錠交互に服用することで下痢は改善したが他の症状は残った。

薬の副作用からか「腸がつかまれる」ようにお腹が硬くなりコロコロした便が出る。

薬を減らしガスや腹痛などの症状を改善したいと考え来院した。

治療内容と経過

グラフ36

お腹を触診すると胃のあたりと下腹部が硬く緊張していた。過敏性腸症候群の他に胃もたれもあったので、この場所の硬さが原因と考えた。手や腕のツボに鍼をすると触った時の硬さと不快感が減弱した。施術後3日間は全ての症状が大幅に改善されコロコロ便が出なくなった。

週に1回、上記のツボに加え臀部(お尻)のツボも使用することで鍼の効果が長く続くようになり、3回の施術で胃もたれは改善。

イリボーを飲まなくても症状がでない日が増え、薬を減らしたので「腸がつかまれる」痛みは出なくなった。

7回の施術で腹痛もほとんど治まり安定してきたため間隔を延ばしながら通院中。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

R合谷、R四瀆、R曲池、R曲線、R陽陵泉、L陰陵泉、LR大臀

考察

病院で結果が出なくても鍼灸院は施術のアプローチが全く違うので、改善を諦める必要はない。

お腹の硬さや緊張が原因となり過敏性腸症候群になる人が多く、鍼はこれを緩める効果が非常に高い。

また、鍼の副作用は本人の状態に合わせて術者がコントロールできるため、副作用に悩むことなく安定した治療効果が期待できる。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例34】仕事のストレスで深夜からお昼まで何度もトイレにこもる

  • 患者さま

    女性 20代

  • 通院期間

    約2ヶ月

  • 通院回数

    10回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

図34

2年前から長時間労働と人間関係の悪化により腹痛や下痢、腹鳴、ガス症状が起こり始め最近になって仕事を辞めてしまった。

深夜から昼まで症状が重く何度もトイレに行き、生理前は特に悪化する。

内科や心療内科では過敏性腸症候群(IBS)と診断され薬や漢方を処方された。

内科で低フォドマップの食事制限を4か月行ったが変化はなかった。

半年前から酵素のサプリメントを飲むと少し改善した。

インターネットで過敏性腸症候群(IBS)に効果がある薬を調べている際に当院を知り、口コミを見て来院した。

症状を改善し安心して仕事を始められることを目標に通院を開始した。

治療内容と経過

グラフ34

お腹を触診すると全体が硬く緊張し、下腹部に強い不快感があった。日常から下腹部に不快な症状があり、生理とも関係する場所であることからここが原因と考え、手と足のツボに鍼をして緊張と不快感が軽減した。

2回目以降は下腹部を中心にお腹の緊張や不快感のある部位を緩めるため、臀部(お尻)のツボも利用した。

週1回の施術を続けるとお腹の張りが緩和され、4回の施術後に腹痛や便意、ガス症状がはっきり改善したと自覚できた。

10回の施術でほとんどの症状が軽減したため徐々に間隔を延ばしながら通院を続けている。

同時に治療した症状

生理痛

使用した主なツボ

L合谷 LR三陰交 LR陽陵泉 LR陰陵泉 LR元瑠 LR大臀

考察

仕事の肉体的、精神的ストレスから発症し退職したため、仕事に対する不安が強かった。

鍼で症状が改善し目標である新しい仕事を始められたので、再出発を後押しでき嬉しく感じる。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例29】小学生の頃から親子関係のストレスで下痢や腹痛に

  • 患者さま

    男性 20代

  • 通院期間

    3週間

  • 通院回数

    4回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

図29

小学生の頃に親が離婚し言動に振り回されるようになると、下腹部の痛みと下痢を発症した。

年を追うごとに症状が毎日出るようになり、年に2~3回は激しい痛みで嘔吐、脳貧血が起こる。

社会人になってからも納品先で1時間近くトイレから出られないこともあった。周囲に迷惑をかけてしまう事が負担となり退職。

以前、消化器内科で過敏性腸症候群(IBS)と診断され、数ヶ月前に内視鏡検査を行ったが異常はなかった。

薬はミヤBM、恵命我神散を服用している。抗うつ剤が一番効くが副作用も強いため服用を中止。

親が当院のホームページを見つけ、仕事復帰を目標に来院した。

治療内容と経過

グラフ29

お腹を確認すると肋骨やへそ周囲が硬く不快感が強い。肋骨周囲はストレスで反応が出やすい場所なので症状との関係を感じた。足のツボに鍼をすると柔らかくなり不快感も減弱した。施術後の生活では腹痛、下痢ともほとんど起こらなかった。

良い状態が安定するよう週に一度通院すると、症状が出てもトイレに行くとすぐに落ち着くようになった。

現在は3週に一度のペースで通院し、目標とする仕事復帰のため就職活動をしている。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

L合谷 R陽陵泉 L外丘 L曲池

考察

家庭環境のストレスで発症、増悪するケースであった。以前より関係は改善されているが今も度々悩まされている。

今回のケースではストレスとなる環境が変わらなくとも改善したことから、鍼をすることでストレスに負けない体に変化したと言えるのではないか。

県外からの来院で、初回はトイレのある電車で来たが2回目以降はバスを使い3時間以上かけて来ることができたこともストレスに強くなった証拠だと考えられる。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例28】肛門からゴボゴボ音が出て毎日10回以上トイレに行く下痢型

  • 患者さま

    女性 10代高校生

  • 通院期間

    3週間

  • 通院回数

    5回

  • 通院頻度

    週2回

症状・経過

図28

中学2年の頃からガスが溜まり、お腹から肛門にかけてゴボゴボ鳴るようになった。

2年程前からは、毎日下痢で水様便が多く10回ほどトイレに行くがすっきりしない。常にお腹に力が入るため、張りや苦しさも出るようになった。

授業中や塾、テスト、模試でお腹が気になり集中できず座っていられない。

内科で検査の結果、過敏性腸症候群(IBS)と確定診断されコロネルを処方された。

鍼(はり)が怖く受けたくなかったが、このままでは大学受験に万全な体調で臨めない、と母親に連れられ来院した。

治療内容と経過

グラフ28

お腹を確認すると全体が硬くなっていた。特にへそ下が緊張し強い不快感があり、みぞおち周囲が冷えていたため足のツボに2本鍼をした。本人と付き添いの母親とともにお腹の緊張が緩んだことを確認した。恐怖感が強かったためここで最初の施術を終えた。

2回目は3日後に行い、お腹全体を緩めるツボや腹痛、下痢、ガスで使うツボに鍼をした。施術後ガスや腹鳴が改善され、下痢も軟便になり授業を落ち着いて受けられた。

4回の施術を短期間で終えた後、模試の都合で3週間後に来院。ガスは気にならなくなり、お腹の張りや残便感も大幅に軽減された。学校に通学しても問題なかった。

模試やセンター試験は頓服で処方されたダイピン錠(鎮痛薬)を念のため服用し、集中することができた。

今後は大学入試が終わるまで定期的に通院する予定。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

L合谷 L陰陵泉 LR陽陵泉 R上巨虚 R外丘 LR元瑠

考察

鍼への恐怖心で不安感が強かったため施術前に十分な説明を行い、元々少ない鍼の使用本数をより少なくした。

鍼への苦手意識は消えていないが十分な効果を得られ、センター試験に間に合ってよかった。

早期の改善には短期集中の通院、精神的なストレスを減らす、睡眠時間をしっかり確保することが重要だと改めて感じた症例であった。

鍼でお腹の調子を整えテストに集中したい >>

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例26】お腹が張ってゴロゴロ、グーと音が出る下痢

  • 患者さま

    男性 30代

  • 通院期間

    1ヶ月

  • 通院回数

    4回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

26図

学生の頃からお腹が弱い自覚があった。下痢が5年以上前から週2回あり徐々に悪化。

ここ数週間は毎日水っぽい下痢があり、お腹が張って「ゴロゴロ、グー」と鳴るようになった。

仕事中や食後にお腹が張りやすく、頻繁にトイレへ行く。睡眠不足になると下痢が悪化する。

毎年の健康診断で異常はなく、病院の消化器科や内科で過敏性腸症候群の疑いありと診断を受けた。

処方された薬はほとんど効かなかったが、ストッパでは一時的な効果を実感する。

ウェブで当院を知り、スタッフも過敏性腸症候群の経験者で任せられそうと感じ来院した。

治療内容と経過

26グラフ

お腹を確認すると肋骨周囲とへその下に硬さと不快感があった。手と足のツボに鍼をするとお腹が柔らかくなり不快感が改善した。

施術後お腹の張りが3割ほど軽減し、便が固まるようになった。

同様の施術内容で通院し、3回目の施術前後に感染性胃腸炎(胃腸風邪)となり下痢が悪化したが、4回目の施術後には下痢やお腹の張り、腹鳴などほとんどの症状が消失した。

現在は再発を防ぐために徐々に通院間隔を延ばしながら通院中。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

R合谷、R外丘、L陰陵泉、R下巨虚

考察

鍼は薬などは使わないため、本人の治そうとする力を引き出し改善を目指す。そのため、施術に前向きな人ほど改善は早い傾向にある。

この方は鍼に興味があり、施術中も鍼やツボなどの質問があった。結果、非常に早く大幅な改善がみられた。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例25】ひどい便秘が急に下痢に変化した高校生

  • 患者さま

    男性 高校生

  • 通院期間

    1週間

  • 通院回数

    3回

  • 通院頻度

    4日に1回

症状・経過

25絵

本人は部活でキャプテンをするなど非常にまじめな性格。

小学生の頃から便秘気味で毎日トイレに40分こもる生活を送っていたが、2週間前から急に腹痛と下痢になった。

お腹全体がギューッと痛み、毎日8回程度トイレにかけこむ。すぐに便意が起こるため学校を休んでいる。

特に食事中や食後すぐに強い便意が起こり、就寝中にも腹痛と便意で目が覚める。

近所の胃腸科で過敏性腸症候群(IBS)と診断され、CT検査をしたが腸にわずかに炎症がある程度で問題なしと言われた。

トリメブチンマレイン塩酸錠、ビオスリーは効果を感じず、ストッパは気休め程度に効果を感じる。

ウェブで当院を知り来院した。

治療内容と経過

25グラフ

お腹を確認すると右側に硬さと不快感があった。お腹全体を緩めるために右手のツボに鍼をした。次に普段からへそ下の痛みが特に強いとの訴えから足のツボを使用した。お腹の硬さと不快感が軽減したことを本人と確認できた。

施術後、昼食後の便意がおさまりトイレの回数が3~4回に減少したため、ストッパを服用して学校に通うことができた。

4日毎に3回の施術を行った結果、薬がなくとも下痢や腹痛が完全になくなり、問題なく学校へ通うことができている。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

R合谷 R元瑠 R足三里 R陰陵泉 R陽陵泉

考察

幼少期からお腹の症状を抱えていたことに加え、部活動のキャプテンをしており気さくな性格ながら責任感も強く、テストや文化祭など学校行事などでも気を使っていた為、いつの間にかお腹へのストレスを抱えていた可能性がある。

発症から2週間で通院を開始できたことが早い改善に繋がり、学校に復帰できた。

もう一度同じ状況になっても症状が出ないように手助けしていきたい。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例24】転職をきっかけに午前中に下痢で5回以上トイレに行く

  • 患者さま

    女性 30代

  • 通院期間

    1ヶ月

  • 通院回数

    7回

  • 通院頻度

    週1〜2回

症状・経過

24図

高校生の頃に家庭や勉強でストレスが強くなり、学校で下痢やガス(おなら)、腹鳴が起きるようになった。

高校卒業で自然に改善したが、転職をきっかけに再発。退職したが症状は治まらず、今はトイレに行きやすい職場で以前より少ない日数働いている。

午前中に下痢が多く、1日5回以上トイレに行く。車通勤や仕事で急に便意が来ないか不安があり、食後や静かな場所、会議で不安が増悪する。

食後の悪化を防ぐため仕事中は昼食を食べない。7kgやせたため周囲から心配されるのも苦痛。生理不順であり、月経血量が少ない。

心療内科で過敏性腸症候群(IBS)と診断され通院中。パンラクミンプラス、イリボー、トフラニール錠、メイラックスを処方されている。薬で排便回数が多少減った感じはする。

当院の症例を見て自分も改善したいと思い来院した。

治療内容と経過

24グラフ

お腹を確認するとへその上下に硬さと不快感があった。足のツボに鍼をすると硬さや不快感がその場で軽減した。施術後に下痢が治まり、排便回数が減ったため便意による不安が軽減した。

ガス症状が残るため、3回目の治療から腰への治療を追加した。4回目の治療後にはガスや腹鳴の症状が半分程度になった。

治療開始から1カ月が経過した5回目の治療後は、ガス・腹鳴がより減少し、食後の悪化もなくなった。合わせて生理不順、月経血量の問題も改善された。

その後、少しずつ治療間隔を開けながら通院を続け、さらに症状が改善傾向である。

同時に治療した症状

生理不順、月経過少

使用した主なツボ

L合谷 L四瀆 L陰陵泉 L三陰交 LR腰海

考察

過敏性腸症候群(IBS)になると、トイレ事情に合わせて職場を探したり食事を制限するなど、本来やりたい事をいくつも我慢しているケースが多い。

この方もそのような境遇であったが、施術をすることで我慢する必要がなくなり、旅行をしたり旅先でで食事を楽しむなどQOL(生活の質)を改善することができた。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例23】幼少期から続く急な便意と腹痛

  • 患者さま

    男性 40代

  • 通院期間

    約1ヶ月

  • 通院回数

    6回

  • 通院頻度

    週1〜2回

症状・経過

23図

腹部症状で最初の記憶は4〜5歳の夏祭りでお腹を下したこと。

それ以来、下痢や腹痛、急な便意が多く、午前中を中心に毎日10回はトイレに行く。

現在は仕事など緊張する場面、バスや車の運転など移動中にトイレに行けない不安から症状が出る。また、脂っこいものや発酵食品を食べると悪化する。

トイレを自由に使える環境では症状が改善される。

総合病院の心療内科で血液検査をしたが異常はなかった。別のクリニックで星状神経ブロックを行うがあまり効果を感じなかった。

セレキノン、ストレージ、イリボー、トリメプチンなどを服用しているが気休め程度の効果しか感じられない。

他にもカイロプラクティックや退行催眠を行ったがこれらも効果がなかった。

注射が非常に苦手で鍼(はり)治療にも恐怖感があった。しかし、過敏性腸症候群に有効と知り何としても治したいという想いから来院した。

治療内容と経過

23グラフ

お腹を確認すると全体的に硬く緊張していた。トイレへ行けない不安が症状に繋がることや下痢の症状があることから、それに対応する手と足のツボに鍼をした。本人がお腹を触っても緊張が緩和したことを分からなかったが、施術者が十分柔らかくなったことを確認できたため初回の施術を終えた。

2回目の来院時に「自分のお腹が今までと違った。柔らかくなったと言われた意味が分かった」と報告を受けた。施術と合わせて食事指導も行うと1日のトイレの回数が半分になった。

3回目の後には緊張する場面でも症状が出ず、以降も徐々に症状が出る事が減った。

6回目の施術でどの症状もほとんど気にならなくなった。

ここまで週に1〜2度の頻度で施術を行ってきたが、2週間に一度の間隔にあけて通院を続けている。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

L合谷 L陰陵泉 L足三里 L元瑠 LR陽陵泉

考察

鍼への恐怖、不安は完全に消えないものの、施術を重ねる事で徐々に慣れていった。

こちらの声かけや、説明を何度も行う事で不安が軽減されたとの言葉を頂けた。

当院は他の鍼灸院に比べても非常に刺激の少ない施術になっている。「鍼が怖い」という理由で治ることを諦める人が減るよう、今後も情報発信や声かけを続けていきたい

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例22】2ヶ月前から急に始まった水様性下痢

  • 患者さま

    男性 20代

  • 通院期間

    3週間

  • 通院回数

    4回

  • 通院頻度

    週1〜2回

症状・経過

22図

2カ月前から原因不明の水様便下痢が続き不安を感じている。

1日の排便回数が増え、腹部の不快感や便意が常にある。

「やる気が出ない」「外出する気が起きない」「うつ病の様にボーっとしてしまう」ため、通っていたスポーツジムも中止している。体重は5kg減った。

特に思い当たる原因がなく、家や職場など環境が変わっても症状に変化はない。

1ヶ月前に胃腸科を受診し過敏性腸症候群と診断された。イリボーを処方されたが効果ないため、量を増やしロペミンも処方されたがやはり効果を感じない。

当サイトを見つけ、似た症状や改善した口コミがあったため来院した。

治療内容と経過

22グラフ

お腹を確認すると、下腹部と胃の部分を触った際に不快感を訴えた。下痢症状は下腹部の硬さから起こり、胃の部分は気分の落ち込みに影響する。足と腕のツボに鍼をすると両部位の不快感が軽減した。

初回の施術後少し便が固くなり改善傾向にあると報告を受けた。

2回目以降も同じ部位に反応があったため同様の施術を重ねると、便が徐々に固くなり、不快感、便意が軽減した。

お腹の症状が改善するとやる気も戻り、日常生活での心配もなくなった。

2週間で3回施術するとほとんどの症状が改善されたため、通院間隔を延ばしていった。

4回目の施術後は下痢がなくなり、スポーツジムも再開することが出来た。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

LR陰陵泉 LR元瑠 L合谷

考察

過敏性腸症候群の方は、うつ病のような気分障害を併発していることが珍しくない。

これはお腹の状態とやる気などのモチベーションと繋がりがあるためである。悪い状態が長期間続くと悪循環に陥ることも多い。今回は、発症から短期間で通院を開始できたため、少ない回数で高い効果を出すことが出来た。

初診時、本人は症状に対して非常に困惑ていたが、施術をするたびに笑顔や会話が増える姿が印象的だった。

原因不明と言われ薬が効かなくても、お腹が緩めば症状は改善できた症例であった。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例17】揚げ物をきっかけに7kg体重が減った下痢

  • 患者さま

    女性 50代

  • 通院期間

    2ヶ月

  • 通院回数

    7回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

図19

1か月前、揚げ物を食べた後に急な下痢となり、その恐怖感で食欲が落ち7㎏やせた。不安から遠方への外出ができない。

軟便が続いており、常に便意とお腹の不快感がある。午前中は特に調子が悪い。

消化器内科にて大腸内視鏡、胃カメラの検査を行ったが異常は見つからなかった。コロネル、ラックビー、漢方薬を処方されたが効果を感じなかった。

当院ウェブサイトの症例を見て自分にも鍼が効果的ではないかと考え来院した。

治療内容と経過

グラフ19

お腹を触ると、肋骨の近くと下腹部に不快感の訴えがあった。恐怖感や不安が主な原因と考え、症状を緩和する手のツボと下痢に対する足のツボに鍼をする。その後お腹を確認すると不快感が緩和されていた。1週間後も不快感は軽減しており、便意も減っていた。

2回目以降も同部位を中心に胃や骨盤に対する施術も行う。5回目の通院後、全体的に症状が大きく改善され不安感も軽減した。

7回の施術後に1人でも遠出できるようになったため通院を完了した。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

L陰陵泉 LR合谷 L足三里 LR次髎

考察

話を聞くと、強い便意はないものの「もしもトイレに間に合わなかったら…」という不安が強かった。

お腹の症状は不安とともに増悪してしまう。お腹の硬さとともに不安感に対する施術で症状を改善することが出来た。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例16】6ヶ月前から続く食後の慢性下痢

  • 患者さま

    男性 20代

  • 通院期間

    2週間

  • 通院回数

    2回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

18図

6ヶ月前から下痢の症状があらわれ、常に便意を感じており食後は特に強い。1日10回以上トイレに行く日があり、トイレに行けない状況では不安感がある。

発症前から仕事や生活環境に大きな変化はなく原因がわからない。

最近偏った食事になっていたのでヨーグルトを食べるようになった。食べ始めは少し改善が感じられたが、現在は効果を感じない。

内科に行き薬をもらったが変化がなく、3ヶ月前から症状が悪化していた。

当院ウェブサイトの症例を見て良さそうだと感じ来院した。

治療内容と経過

18表

お腹を確認すると、真ん中が全体的に硬く特に右側が顕著だった。不安感、下痢、食後すぐの便意に対応する手と足のツボに鍼を3本打ち、本人とともにお腹の硬さが柔らかくなったことを確認し終了した。

2回目も同様のツボに加え、へその横を緩めるツボを追加したところ、施術2日後から急激に症状が改善。すべての症状が治まった。トイレの回数は1日2回になり、暴飲暴食をしたが問題なかった。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

R合谷 R陰陵泉 R足三里 R曲池

考察

発症時期から通院開始まで3か月。今回の症例は期間が短く腹痛もないことから、過敏性腸症候群(IBS)というよりも慢性下痢に近い症状であった。

しかし、何も施術しなければIBSに繋がったことも予見される。早期に通院を開始できたことで回数が少なく済んだと考えられ、早期対応の重要性を改めて実感した。

本人は強いストレスや感染症もなく思い当たる原因がわからなかった。このような場合でも、鍼なら腹部の硬さを取ることで治すことができる。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例13】静かな場所でゴロゴロ・キューと大きな音が出る腹鳴

  • 患者さま

    女性 20代

  • 通院期間

    1ヶ月

  • 通院回数

    4回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

絵

中学生の頃、尿意を感じてトイレが我慢できないことで悩んでおり、教室でじっと座っていると緊張するようになった。

尿意は自然と治まったが「ゴロゴロ・キュー」という腹鳴が大きな音で頻繁に起こるようになり一番悩んでいる。他にガス(おなら)、お腹の張り、腹痛、下痢、もやもやとする不快感もある。

高校生の時に病院を受診し近所の消化器内科で薬を処方してもらったが効果が感じられず、すぐ通院をやめてしまった。

社会人になり一度は症状が落ち着いたが忙しい部署に代わり症状が再発し退職。当院のウェブサイトで低フォドマップ食を知り、実施することで改善したが再就職すると再発した。

会議や映画館など静かな場所、緊張するとき、座っている時、食後1時間後に症状が増悪する。ネギ、玉ネギ、にんにくを食べると悪化しやすい。1年前から生理時の生理痛や腹部症状の悪化が強くなった。

当院のウェブサイトで情報を見て専門性を感じ来院した。

治療内容と経過

グラフ

○初回
お腹を確認すると、左側の生理痛と関係のある場所に硬さが見られれた。左足に鍼を打ち、お腹が緩んだことを本人と一緒に確認できた。普段、右腹部の張りが気になるため張りが強い場所に対し右足のツボを使用し施術を終えた。

○二回目
症状を確認すると腹鳴やガス、腹痛など全体的に改善していた。
施術は張りがあったへそ周囲と前回同様に月経に関連するツボに鍼を打ち、お腹の張りが弱くなったことを確認できた。

○三回目
お腹を確認するとへそ周囲の張りがなくなり、緊張する場面や食後の症状が軽くなった。月経時の悪化予防と胃周囲からの腹鳴に対し腕や足のツボに鍼を打った。施術後、胃からの腹鳴も軽減された。

○四回目
胃からの腹鳴が軽減されていた。施術は前回同様に行った。

その後月経があったものの月経痛はほぼなく、「今までにないくらい症状を感じずに過ごせた」との事だった。

週1回のペースで通院を行っていたが、大きく改善したため通院を終了した。

同時に治療した症状

月経痛

使用した主なツボ

Ⅼ三陰交 Ⅼ合谷 R下巨虚

考察

女性の共通点として月経で症状が悪化するケースが非常に多いが、この場合月経に関連するツボを使用することで腹部症状を緩和できる事が多い。月経痛(月経困難症)は我慢する必要のない、改善するものだと知ってもらいたい。

今回は仕事を退職せざるをえないほど強いお腹の症状であった。これからの仕事を体調に満足して働けるように関われたことは自分にとってもうれしい事だった。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例11】朝は10回トイレに行くが午後は調子がよくなる下痢

  • 患者さま

    男性 20代大学生

  • 通院期間

    1ヶ月

  • 通院回数

    5回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

画

幼少期からお腹が弱く、高校生の頃から電車での通学時やテストで頻繁に我慢できない便意が起こるようになった。

毎日起床後3時間は5~10回ほど便意があり、「外出直前に便意があって自宅を出られない。大丈夫と思い外に出てもすぐに便意があり引き返す」症状に一番悩んでいる。

自宅や車運転中はいつでもトイレに行ける安心感から便意がは少ない。午後になれば調子が良くなる。

高校生の時に近所の病院で過敏性腸症候群と診断されイリボーを処方された。薬は効いていたが大学生になると効果を感じなくなった。大腸カメラの検査を行ったが異常はみられなかった。

過敏性腸症候群をウェブで検索し、当院の症例などに自分と似たものがあったため来院した。

これから新社会人になり仕事に差し支えることがないようにしたい、という目標で施術を開始した。

治療内容と経過

グラフ

お腹を確認すると全体が硬いため手のツボに鍼をして全体を緩めた。すると、へその横と下腹部の硬さが目立つようになったため対応する肘とスネのツボに鍼を打った。その場所が緩んだことを本人と共に確認し1回目の施術を終了した。すると便意はあるが我慢できそうな程度に軽減した。

その後週1〜2回の通院を行い、2回の施術で便意の強さ・回数とも減少していた。

4回の施術で朝の便意回数は2~3回になり余裕を持って我慢できる強さにまで軽減した。

5回で起床後の強い便意はなく、不快感を伴わない通常の便意が1,2回ある程度になった。

十分に満足できる状態になったため、間隔を伸ばし通院中。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

L陽陵泉 L合谷 L陰陵泉 R足三里 L曲池

考察

起床時や午前中に強い症状が起こる人は多い。

これは就寝中に身体が冷える事が元で起床時に症状が起こり、活動する内に冷えが解消されるため時間の経過により改善していたと考えられる。

冷えの原因となっていた左側腹部と季肋部を緩めることでへその中心部の硬さもなくなり冷えなくなったため結果として起床時の症状も治まった。

学生から社会人となるタイミングは大きな不安を感じる時期だが、新人研修序盤の3週間通院することで症状が改善でき本人も前向きに仕事に取り組めそうな様子であった。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例8】我慢できない便意とアルコールを飲むと必ず下痢になる

  • 患者さま

    男性 30代

  • 通院期間

    2週間

  • 通院回数

    4回

  • 通院頻度

    週2回

症状・経過

絵10

高校2年生の頃から電車通学時や部活の試合で激しく動いた後に腹痛や下痢があった。

現在は調子が悪いと起床時に胃のあたりが重く感じ、車での通勤時に腹痛や強い便意でコンビニに寄る事が多い。それ以外の時間は電車に乗る時以外ほとんど症状はない。

今年の夏から排便が我慢できない程の非常に強い便意が起こるようになり、アルコールを飲んだ翌日は必ず水様便になっていた。

肝臓の数値が悪く近所の内科医からアルコールを禁止され、止めると強い便意や下痢の症状はある程度改善される。

同じ内科で内視鏡や腹部エコー、胃カメラなどの検査を行ったが異常はなく、過敏性腸症候群との診断。

イリボーを処方されたが初めの1週間しか効果を得られなかった。

また肩こりと慢性的な睡眠不足に悩まされている。

過敏性腸症候群で検索し当院が見つかり、自身の症状と様々な共通点が見つかったため来院した。

治療内容と経過

グラフ10

お腹を触って確認すると全体的に左側の緊張が強かった。まずは腹部全体の緊張・睡眠不足・肩こりを改善できるツボに鍼をした。

腹部全体が緩んだことを確認してもらうと「凄い、不思議だ」と何度も繰り返していた。

続けて下痢と便秘を繰り返す交替型の症状を緩和するためスネのツボに鍼を使用した。

その後、肩の痛みやコリが軽減したことも確認できたので1回目の施術を終了した。

後日ぐっすり眠れたことや下痢が改善傾向であるとの報告を受けた。

2回目以降の施術では胃周囲が重いと症状が悪化しやすい事に注目し、その場所を緩める肘やスネのツボに鍼を行った。

週に2回のペースで施術を続け、4回目の通院後には通勤時の腹痛、強い便意はほとんど起こらなくなり下痢もさらに改善された。

また食事のアドバイスも行い、本人や家族に取り組んでもらった。

年末年始は2週間通院間隔があいたが、症状はほとんど出現しなかった。

食事を意識すれば調子をコントロールできるようになった。

同時に治療した症状

肩こり 睡眠不足

使用した主なツボ

R合谷 L陰陵泉 L手三里

考察

今回の症例では比較的早いペースで改善が見られた。理由として

・IBSの症状悪化と関係が深い睡眠不足を改善出来た
・胃周囲の重さと腹部症状との繋がりに素早くアプローチした
・胃と関係ある食事の改善に本人や家族が積極的に取り組んだ

以上の事が考えられる。

特に食事の改善は今後も本人が取り組むことで症状をコントロールできるようになった。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

 

【症例7】朝に症状が悪化する10年以上続く下痢や急な便意

  • 患者さま

    男性 50代

  • 通院期間

    5週間

  • 通院回数

    7回

  • 通院頻度

    週1〜2回

症状・経過

j腹

中学生の頃から腸が弱いと感じ、慢性の下痢で悩んでいる。10年ほど前から常に軟便か水様便しか出ない。

朝の時間帯は起床・朝食・出勤など事ある毎にトイレに行く事が多い。

仕事は管理職をしており、部下や取引先との関係で常に緊張感が強くストレスを感じている。仕事中、急な便意があるためトイレの場所を把握しておかないと不安である。

アルコールをよく飲むため、それが原因と考え控えたこともあるが症状が緩和されなかったため、現在は週に5~6日は飲んでいる。

年に1回大腸の内視鏡検査を行っているが毎回異常なしと言われ、内科にてイリボーや整腸剤を処方されるが効果を感じていない。

ウェブサイトで当院を知り来院した。

治療内容と経過

グラフ太

まずはお腹の状態を確認すると左側の張りが強く、違和感の訴えがあった。仕事の緊張感が腹部へ影響を与えていると考え、ストレスと関係の深い手のツボに鍼をした。

続けて下痢の時に反応が出やすい腹部のポイントを触ると痛み・張りを訴えたため関係するスネのツボに鍼を打った。

最後に腹部の痛みと張りが緩和されたことを本人とともに確認し、初回の施術を終えた。

その後、週に1~2回のペースで通院を続け3回目の治療後から便に固さが出始め、急な便意や腹部の不快感の減少を自覚できるようになった。

4回目の治療時に下痢の反応ポイントを確認すると右側に痛みを感じ、左側に張りがあったため両側のツボに使用した。

後日確認すると便の形状が大幅に改善したとの事だった。また、これまで「我慢できない急な便意」のみだったのが「焦ってトイレに行かなくてもいい普通の便意」が10年振りにあり「昔はこんな感覚だったと忘れていた」とのことであった。

その後も左右のツボを同時に使い治療を重ね、7回目の治療後で更に症状が改善された。年末年始に治療の間隔があいても症状は沈静化していた。

他にも症状があったため通院していたが、仕事の関係で通うことが出来なくなり治療を終了した。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

LR陰陵泉 L合谷 L足三里

考察

これまで様々なことを試しても下痢に効果がなく、鍼が初めてであることもあり強い不安感があるように感じた。

過敏性腸症候群はその場で効果を確認することが難しい中、何度か通院して頂く必要がある。そのためにも本人の不安を減らし変化を感じてもらうため、鍼の前後にお腹の張りや痛みの改善を実感してもらうことを重視した。

結果通院のたびに不安の表情が消えていき、7回の施術で大きな成果を上げることが出来た症例であった。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例6】小学一年生の頃からゴロゴロとお腹が鳴り下腹部が突っ張る感覚で苦しい

  • 患者さま

    女性 40代

  • 通院期間

    2ヶ月

  • 通院回数

    7回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

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小学一年生の頃から「ゴロゴロ」とお腹が鳴り、五年生の頃から症状が悪化し腹痛や下痢の症状も併発した。

常に下腹部が突っ張る様な感覚があり苦しい。バス移動や会議、映画館、美容院などトイレに行きづらい状況になるとソワソワ落ち着かず不安から症状が悪化する。

食後に腹痛が多く外食、特にラーメンを食べると必ず発症する。通勤の妨げにならないように朝食は職場に着いてから摂っている。

以前通院していた病院で過敏性腸症候群と診断され、現在は心療内科も通院している。

以前はブスコパンを処方され現在はイリボーやクロチアゼパム、ストッパなどを処方されているものの「気休め程度の効果」しか感じられない。

知人が鍼灸施術を受けていると聞き、検索で当院のウェブサイトにたどり着き来院した。

治療内容と経過

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お腹を触って確認すると下腹部の広い範囲に張りと痛みがあった。

緊張で症状が悪化することや腹鳴(お腹が鳴る)に効果がある手のツボに鍼をした。すると下腹部にあった症状が限局されたため、痛みが残った場所に対応する足のツボを使い痛みと張りが緩和された。

2回目の施術中に「あお向けで寝ると落ち着かず、下腹部に力が入らない感覚がある」との話があった。そこに注目し、下腹部に力が入りやすくなる膝下のツボを使用した。日常的な緊張を落ち着かせるため手のツボに円皮鍼(シール鍼)を貼った。結果として腹鳴の音が小さくなり、日中は気になることが減少した。下痢や腹痛も改善され、日常でも落ち着かない感覚が少なくなった。

その後、外出やラーメンを食べるといったIBSの出現しやすい場面があった。結果、症状は出現したが通院開始前に比べ大きく増悪せず、美容院を利用しても発症しなかったとのことであった。

7回目の施術後、チェックシートの点数が半分以下になり症状も落ち着いているため、現在は月に1度の通院を継続している。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

LR合谷 R陰陵泉 L元瑠

考察

腹鳴は男性よりも女性から症状の訴えが多い。 お腹が鳴る恥ずかしさや「鳴るのではないか」という緊張感でIBSが悪化することも多く、当院で力を入れている症状である。

今回は腹鳴とは関係ない「下腹部に力が入らない感覚」に着目した結果、症状の大きな改善がみられた。

腹部触診の反応を確認し施術方針を決定するが多いが、細かな動作やカウンセリングを含めた何気ない会話の中に改善のヒントが隠されていることがわかる症例であった。

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【症例5】部活のストレスで発症した下痢と残便感

  • 患者さま

    男性 10代 高校生

  • 通院期間

    3週間

  • 通院回数

    5回

  • 通院頻度

    週2回

症状・経過

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中学2年生の頃から部活が厳しくなり、そのストレスから下痢と残便感の症状が出現した。毎年、夏に悪化し秋になると沈静化していたが、今年は症状が更に悪化し夏を過ぎても症状が沈静化しなかった。

不安のため学校の休み時間の度にトイレに行くが、授業中にもわき腹の痛みや便意が襲ってくるため集中できない。食後は症状が悪化する。帰宅後や休日は症状は軽快する。

6月に近所の消化器内科を受診し、過敏性腸症候群(IBS)と診断されイリボーを処方された。夏の間は十分な効果が有ったが10月から急速に効果が無くなった。

水のような下痢と頻回な便意で大学の受験勉強に差し支えると考えた親に連れられ来院した。

治療内容と経過

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腹部を確認すると強い痛みはないものの全体に硬さがあり、特に右わき腹に顕著であった。腹部全体を緩めるため手のツボを使用し、下痢症状に対して有効な足のツボに鍼をした。

本人と共に腹部の緩みを確認できたため、1回目の施術を終了した。

すると急な便意・腹痛の回数、残便感などが大きく減少し、4ヶ月ぶりにしっかり固まった便が出た。

その後も週2回の頻度で通院を続け、緩やかに症状が軽減し生活にほとんど支障はなくなり大学受験の勉強に集中することができた。

大学入試が終わりストレスが減ると、さらに症状は改善したため通院を終了した。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

R合谷 R陰陵泉

考察

下痢や残便感の症状は年齢が若いほど効果は早く出る傾向がある。

今回も本人が「よくなりすぎて不安」と言うほど1回の施術で大きな変化が出た症例となった。

学校という自由にトイレに行けないストレスや受験のプレッシャーでIBSが悪化する学生は多い。

そのようなストレスが原因とよく言われるが、環境を変えることなく鍼だけで改善することができた。

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【症例4】左腹部がジンジン・ドクドク脈打つように痛む下痢と腹痛

  • 患者さま

    女性 20代

  • 通院期間

    5ヶ月

  • 通院回数

    9回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

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中学3年から突然下痢や腹痛の症状が出現した。朝は腹痛で起きることが多く、毎食後に腹痛やお腹の張りがあり、特に左腹部は「ジンジン・ドクドク脈打つように」痛む。生理前は下痢が発症しやすい。

学生の頃は授業中に腹痛が起こり、現在も仕事中に腹痛があるもののトイレに行けず辛い思いをしている。

病院にて過敏性腸症候群の診断を受け、薬を飲んだが効果を感じなかったので現在は服用していない。

インターネットで当院のサイトを見つけ来院した。

治療内容と経過

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腹部を確認すると全体的に硬さがあるため、手のツボで緩めた。すると下痢と関係の深い箇所に強い張りが見つかったため、足のツボを使用した。このようにして、まずは下痢に対する施術を2回行い下痢症状は治まった。

腹部の痛みは続いていたため、お腹の張りを緩める施術を2回行い痛みが軽減した。食後の痛みが最後まで残ったので、胃に関連するツボを用いたところ改善した。

全部で6回の通院で生活に支障のある症状は消失した。

通院間隔を月に一度とし、三カ月続けたが症状がは安定していたため通院を終了した。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

R合谷 LR陰陵泉 LR足三里

考察

IBSは日常生活に与える影響が強く、下痢症状はその最たるものである。カウンセリングの段階で様々な症状を有していたが、優先する症状を絞ることで辛さを早く軽減することが可能となった。

食後の腹痛は痛む場所が左下腹部であったが、症状から胃の問題を疑い関係するツボを使い施術することで改善へと導くことが出来た。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例2】社会人になってから毎朝ヘソの上がグルグル感じる腹痛

  • 患者さま

    男性 20代

  • 通院期間

    2ヶ月

  • 通院回数

    6回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

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小学生の頃から継続的に腹痛と下痢があり周囲の人からお腹が弱いとよく言われていたが、頻繁に起こないためそこまで気にしていなかった。

社会人になるとヘソの上がグルグル感じる腹痛が毎朝が起るようになり、仕事に行こうと思うと急な便意に襲われ困っている

特に電車通勤のストレスや仕事での疲れが蓄積すると症状が悪化し、睡眠時間が少ないとさらに増悪する。

また、腹鳴やガスも多く出るようになった。ただ、帰宅後や休日は症状が沈静化する。

当院に通う親族に勧められ来院した。

治療内容と経過

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まずお腹を触り硬さを確認した。すると、ヘソの横は押された痛み、左の鼠径部(足の付け根)に強い張りが出ていた。この場所を緩めるために仰向けで肘と足の甲にあるツボへ鍼を行い10分そのままでいてもらった。

お腹を確認すると張りは緩み痛みは減っていた。本人にも確認してもらい変化を感じてもらえた。施術後は腹鳴が減っていた。

2回目にお腹を確認するとヘソの横に痛みが前回と逆に出ていた。鼠径部の張りは前回と同じ場所にあったためここを一番の原因と考え施術を行い腹鳴は大幅に改善した。

3回目の施術では腹痛の改善をメインとし、腸の働きを整えるツボも加えることで腹痛、急な便意やおならも減った。

6回目の通院後、全ての症状が大幅に改善し本人も「IBSを気にすることなく通勤できる」ということだったので通院を終了した。

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

L太衝、R合谷、L上巨虚、R曲池

考察

学生時代にひどい症状が出ていなくとも、肉体的あるいは精神的ストレスが強くなることで症状が悪化した症例であった。実際、学生時代とは違うストレスで社会人になってから過敏性腸症候群が増悪する例も多く見受けられる。

施術では腹部の硬い場所が毎回変化するため原因を絞り込む難しさがあったが、ツボや腹部の反応を集中して確認することで反応が変化していないポイントを発見できた。

過敏性腸症候群はストレスが原因と言われるが、定期的に通院を行うことで環境に変化はないままストレスに耐えうる体の状態に改善できた。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

【症例1】外出時に便漏れすることもある下痢

  • 患者さま

    女性 40代

  • 通院期間

    5週間

  • 通院回数

    5回

  • 通院頻度

    週1回

症状・経過

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幼少期から症状があり小学生時の教師から過敏性腸症候群じゃないかと言われていた。

下痢気味で常に軟便。毎回腹痛で便意を感じるので、普通の便意がどういう感覚か分からない。外出時に急な腹痛が起こりトイレに間に合わないことが何度もある。疲労や睡眠不足で症状が悪化しやすい。月に1度月経時などに水っぽい下痢になり、その後2,3日便秘になる。

我慢できないほど強い腹痛が出ると頭痛の時に使うイブクイックを飲む。

体質だから仕方ないと諦めていたが、改善できると知り来院した。 

治療内容と経過

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お腹を確認すると、右側を中心に痛みが出やすく、下腹部を押すと上まで響く特徴的な症状があった。この部分が原因と考え、スネ付近や足の甲にあるツボに鍼をした。結果、腹部の緊張が緩み押した痛みが軽減した。

初回の施術後、緩かった便が通常の便に変わり、毎日あった腹痛も大幅に緩解した。

2回目の施術後には記憶がある限り初めて腹痛無しで排便することができ、「便意がどういうものかわかった」とは本人の言葉。また、いつもならトイレに間に合わないくらいの腹痛が4回あったが間に合った。

3回目の施術後には時々ある腹痛以外の症状は消失した。

5回通院し症状の悪化もなかったので通院を終了した。 

同時に治療した症状

特になし

使用した主なツボ

R三陰交 R元瑠 R上巨虚 R足三里 L太衝 R合谷

考察

子供の頃から長く続く過敏性腸症候群の症状を有していても、腹部を丁寧に触診し原因となっているポイントに対応するツボを使うことで症状を改善することが出来た。

週2回という短い間隔で施術できたことが、わずか3回で本人も驚くほどの効果を出せた理由だと考えられる。

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※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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