患者さま
女性 30代
通院期間
5ヶ月
通院回数
13回
通院頻度
1週間に1回(6回目から2週間に1回、11回目から月に1回)
症状・経過
中学生の頃にクラスに馴染めず腹部の張りや下痢、便秘が起きるようになった。その後は症状が良くなったり悪くなったりを繰り返していた。
2週間前まで症状は安定していたが急に下痢になった。その後へそ周りの張りや下痢、便秘を繰り返している。ガスが出そうになり、仕事中は後ろに人がいると悪化する。
インターネットで当院を見つけ、お腹の張りや下痢、便秘を改善し仕事に集中できることを目標に来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると左側全体が硬く、違和感がある。手や足のツボに鍼をすると、お腹の硬さや違和感が改善された。食事指導も合わせて行った。
1回の施術でガス、下痢の症状が緩和され、やや違和感がある程度になった。
腰痛や足がだるい症状もあり、これがお腹の症状と関係あると考え、2回目から腰のツボも使用した。
通院を重ねるごとに少しずつ改善し、9回で下痢やガスによる腹痛がなくなり、お腹の張りもほぼ消失した。
同時に治療した症状
腰痛、足のだるさ
使用した主なツボ
LR合谷、L陰陵泉、L上巨虚、LR大臀
考察
長時間立ち続ける仕事のため、お腹以外にも下半身全体に不調があった。
初診時はお腹だけに症状を感じていたが、お腹が改善するに従って足腰のつらさも感じられるようになった。
今後も長時間の同じ姿勢で悪化する可能性があるため、症状が出ないよう体全体の調子を整えていく。
患者さま
女性 20代
通院期間
3.5ヶ月
通院回数
10回
通院頻度
1週間に1回(4回目から2週間に1回、9回目から3週間に1回)
症状・経過
1年半前に働き始めてから、症状が出現するようになった。
常にお腹が張ってガスがたまり、たまにお腹がキリキリと痛むことがある。症状が出ると食欲がなくなり、酷いとおにぎりを食べるのもつらい。仕事に集中していると急に「うっ」と苦しくなることがある。仕事のストレスや電車内、静かな場所で症状が悪化する。
消化器内科で過敏性腸症候群と診断され、ガスコン、ドグマチールを処方された。薬は少し効いたように感じたが症状は残っている。また別の医院で逆流性食道炎の疑いを伝えられたことがある。
インターネットで当院を見つけ、ガス症状や腹痛を改善し仕事に集中できることを目標に来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると上腹部やへその左横、下腹部に硬さや不快感があった。足のツボに鍼をすると、お腹の硬さや張りがその場で和らいだ。
施術後は仕事のストレスが強い状態でも症状がひどくあらわれることがなくなり、その後も通院を重ね少しずつ改善。
5回目からは日頃からデスクワークが多く首から腰、お尻の硬さも症状と関係していると考え、背中やお尻のツボも加えた。また日頃から取り組める簡単なストレッチ方法もアドバイスした。
6回で薬を飲まなくても症状が落ち着くようになった。
7回で普段は症状があまり出ず、忙しいときや苦手な食材(高FODMAP食)を食べた時にあらわれる程度に改善された。
10回が終了した現在は1ヶ月に1回のペースで通院しながら悪化しないか確認している。
同時に治療した症状
逆流性食道炎
使用した主なツボ
R合谷、L四瀆、L曲泉、LR臀中川
考察
仕事柄、長時間パソコンに向かうため首から背中の筋肉が硬かった。
上半身をほぐす簡単なストレッチを取り入れてもらうことで、日常で感じていた上腹部の不快感が軽減されるようになった。
セルフケアの一環として食事に加え、体をほぐすセルフケアも大切であると改めて感じる症例だった。
患者さま
女性 20代
通院期間
1ヶ月
通院回数
5回
通院頻度
週1回
症状・経過
高校2年生の時、電車通学中に自分の体臭が気になりだしてから、我慢できないほどお腹がパンパンに張り、ガスが漏れるようになった。
精神的ストレスに弱く、教室にいるとニオイが気になり辛いため保健室登校になった。
現在は勝手にガスが漏れるためかお腹の張りは少なくなった。ガスが漏れると、肛門に熱さを感じ、下痢や便秘の症状もある。空気清浄機に近づくとニオイセンサーが反応する。
人がいる場所、生理前、食後1時間以内に悪化することが多い。
内科でレントゲン撮影を行ったが異常は見当たらず過敏性腸症候群(IBS)と診断された。漢方を処方されたが苦手で飲んでも変化を感じなかったためやめてしまった。
本人も鍼灸師であり、自分や同業者による施術を試したが改善しなかった。
以前から当院を知っていたが、勤務が近所になったため来院した。
治療内容と経過
お腹の硬さを確認すると、胃周囲と左下腹部に張りがあり、日常的に辛い部位と一致していた。精神的ストレスで症状が出ること、生理前に悪化することが原因と考え手と足のツボに鍼をした。すると張りが軽減し、本人とともに確認できた。初回の施術後、下痢が減り食後のガスが減少した。
2回目以降も週1回のペースで同様の施術を中心に行った。
3回目の施術後には仕事中のガス漏れが7割程度改善し「だいぶ良い感じ」になり、空気清浄機に近づいても反応しなくなった。
4回目の施術後にはガス症状がより改善し生活に自信が持てるようになった。
現在は通院を終了している。
同時に治療した症状
生理痛
使用した主なツボ
L合谷 L三陰交 L陰陵泉 L太衝 L足三里
考察
過敏性腸症候群(IBS)に悩んだことをきっかけの一つとして鍼灸師を目指した。
様々な鍼を行っても効果がみられなかったが、当院の整動鍼でよい結果を出すことができた。
「空気清浄機に近づいても反応しないことが凄く自信になる」「8年も悩んで色々な試したのに、良くなる時はこんなものなんですね」という言葉が印象的だった。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 30代
通院期間
2ヶ月
通院回数
6回
通院頻度
週1回
症状・経過
高校通学時のバスで急激な腹痛に襲われ我慢できずガス(おなら)が出てしまった。これをきっかけとして日を追うごとに症状が悪化した。
などの症状が出るようになった。起床後、生理中、外出、知人以外と接する時、後ろに人がいる時は悪化する。
何度か病院で内視鏡検査をしたが異常はなく気のせいだと言われた。専業主婦になり症状は軽減したが、子供の学校行事や母親同士の人間関係から再び症状が悪化した。
近所の鍼灸院に通院するも、施術経験が少なく手探りの施術だったため不安が強かった。
症状は改善したが忙しくなり通院できなくなると2~3ヶ月で戻った。整体も行ったが効果を感じられなかった。
ウェブで当院を見つけ過敏性腸症候群に力を入れており症例が多かったこと、再発する心配が少ない事を書いたブログを読んで来院した。
治療内容と経過
1ヶ月後にある子供の運動会に不安なく参加できることを短期目標として通院を開始した。
お腹を確認すると下腹部、へその左側、みぞおちに張りがあり本人の不快感の訴えが強かった。それぞれ生理、イライラ、便の硬さと関係するため足のツボに鍼を打ち、本人とともに張りが緩和したことを確認した。後日症状を確認するとボコボコする不快感が減少し、トイレでガスを出すと楽になる時間が増えた。
2回目以降も同部位を中心に週一回のペースで治療した。回数を重ねる度に全ての症状が軽減し、外出や後ろに人がいても気にならず、運動会も問題なく終えられた。
6回の治療を終えて「今の状態なら生活なら大丈夫そう」という事で通院間隔を2週間に一度とした。
その後も調子が安定していたため治療を終了した。
同時に治療した症状
歯ぎしり
使用した主なツボ
Ⅼ三陰交 L上巨虚 L曲泉
考察
一度改善した経験と当院がIBS専門ということで、鍼への信頼感が早い回復に繋がったのではないかと感じた。
短期・長期の目標を作ることで本人も少しずつ回復していることを実感でき自信になる。通院はいつか終了するので、自信を持てることがその後も長期間よい状態を維持できる理由だと考えている。
※結果には個人差があり、
患者さま
男性 10代高校生
通院期間
3週間
通院回数
3回
通院頻度
週1回
症状・経過
昨年の9月ごろから腹鳴が起こり、お腹の張りが強くなった。腹痛を伴いながら下痢・便秘を繰り返す過敏性腸症候群(IBS)の混合型の症状があらわれ、ガスもよく出る。
今年の1月から症状が悪化し、毎日便秘と下痢が繰り返すようになった。
下腹部とわき腹の痛みと張りが多いため睡眠不足になっており、起床後は腹痛が強くなる。
来院時には「便意で毎日7時間はトイレから出られない」状態で学校の授業に集中できず欠席や早退が増え成績が落ちた。
肉ばかり食べる偏食だったため、食事内容を見直したが改善はみられなかった。
近所の総合病院を2件回り血液検査とレントゲン検査を行ったが異常がなく過敏性腸症候群と診断。医師には「異常はないから考えすぎ」と言われた。
薬はラックビー、イリボー、コカール、パンテチン散、重質酸化マグネシウム、コロネル、ガスチモン、ミヤBM、漢方の大建中湯、六君子湯、芍薬甘草湯など様々なものを試した。
母親がウェブ検索で当院を見つけ、改善例を見て来院を決めた。
「4日後の学年末テストの追試を受ける事ができる状態にならないか」と相談があった。
治療内容と経過
お腹を確認するとヘソを中心に全体が膨らみ張っていた。特に左のわき腹~下腹部に痛みと張りが出現していた。
IBSの混合型の反応ポイントと、本人が症状を訴える部位が一致したため対応するスネのツボに鍼を2か所打った。
本人、術者ともにその場で痛みと張りの軽減を認識し初回の施術を終えた。
すると痛みや便意が軽減されトイレにこもる必要がなくなり、追試を無事受ける事ができたと報告を受けた。
一番気にしていた腹痛や便意が治まり学校へ行けるようになったが、残った症状を改善するために週に一回のペースで通院した。
その後、本人も納得できる状態まで改善できたので3回で通院を終了した。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
L陽陵泉、L陰陵泉、L元瑠、R合谷、L上巨虚
考察
今回は症状が多岐にわたったためチェックシートで最も状態の悪い評価となった。
このような場合、何を優先的に改善したいかを確認し本人と共有することを大切にしている。今回であれば「試験を受けるため」に最も困っている症状が「腹痛・急な便意」であることを確認した。
結果として経過にあるグラフの様に腹痛や急な便意を短期間で速やかに改善でき、追試を受けられた。
3回の施術ですべての症状が改善されたわけではないが、母親含め評価を頂くことが出来た症例である。
※結果には個人差があり、
患者さま
男性 30代
通院期間
2週間
通院回数
4回
通院頻度
週2回
症状・経過
高校2年生の頃から電車通学時や部活の試合で激しく動いた後に腹痛や下痢があった。
現在は調子が悪いと起床時に胃のあたりが重く感じ、車での通勤時に腹痛や強い便意でコンビニに寄る事が多い。それ以外の時間は電車に乗る時以外ほとんど症状はない。
今年の夏から排便が我慢できない程の非常に強い便意が起こるようになり、アルコールを飲んだ翌日は必ず水様便になっていた。
肝臓の数値が悪く近所の内科医からアルコールを禁止され、止めると強い便意や下痢の症状はある程度改善される。
同じ内科で内視鏡や腹部エコー、胃カメラなどの検査を行ったが異常はなく、過敏性腸症候群との診断。
イリボーを処方されたが初めの1週間しか効果を得られなかった。
また肩こりと慢性的な睡眠不足に悩まされている。
過敏性腸症候群で検索し当院が見つかり、自身の症状と様々な共通点が見つかったため来院した。
治療内容と経過
お腹を触って確認すると全体的に左側の緊張が強かった。まずは腹部全体の緊張・睡眠不足・肩こりを改善できるツボに鍼をした。
腹部全体が緩んだことを確認してもらうと「凄い、不思議だ」と何度も繰り返していた。
続けて下痢と便秘を繰り返す交替型の症状を緩和するためスネのツボに鍼を使用した。
その後、肩の痛みやコリが軽減したことも確認できたので1回目の施術を終了した。
後日ぐっすり眠れたことや下痢が改善傾向であるとの報告を受けた。
2回目以降の施術では胃周囲が重いと症状が悪化しやすい事に注目し、その場所を緩める肘やスネのツボに鍼を行った。
週に2回のペースで施術を続け、4回目の通院後には通勤時の腹痛、強い便意はほとんど起こらなくなり下痢もさらに改善された。
また食事のアドバイスも行い、本人や家族に取り組んでもらった。
年末年始は2週間通院間隔があいたが、症状はほとんど出現しなかった。
食事を意識すれば調子をコントロールできるようになった。
同時に治療した症状
肩こり 睡眠不足
使用した主なツボ
R合谷 L陰陵泉 L手三里
考察
今回の症例では比較的早いペースで改善が見られた。理由として
・IBSの症状悪化と関係が深い睡眠不足を改善出来た
・胃周囲の重さと腹部症状との繋がりに素早くアプローチした
・胃と関係ある食事の改善に本人や家族が積極的に取り組んだ
以上の事が考えられる。
特に食事の改善は今後も本人が取り組むことで症状をコントロールできるようになった。
※結果には個人差があり、