患者さま
女性 30代
通院期間
5ヶ月
通院回数
13回
通院頻度
1週間に1回(6回目から2週間に1回、11回目から月に1回)
症状・経過
中学生の頃にクラスに馴染めず腹部の張りや下痢、便秘が起きるようになった。その後は症状が良くなったり悪くなったりを繰り返していた。
2週間前まで症状は安定していたが急に下痢になった。その後へそ周りの張りや下痢、便秘を繰り返している。ガスが出そうになり、仕事中は後ろに人がいると悪化する。
インターネットで当院を見つけ、お腹の張りや下痢、便秘を改善し仕事に集中できることを目標に来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると左側全体が硬く、違和感がある。手や足のツボに鍼をすると、お腹の硬さや違和感が改善された。食事指導も合わせて行った。
1回の施術でガス、下痢の症状が緩和され、やや違和感がある程度になった。
腰痛や足がだるい症状もあり、これがお腹の症状と関係あると考え、2回目から腰のツボも使用した。
通院を重ねるごとに少しずつ改善し、9回で下痢やガスによる腹痛がなくなり、お腹の張りもほぼ消失した。
同時に治療した症状
腰痛、足のだるさ
使用した主なツボ
LR合谷、L陰陵泉、L上巨虚、LR大臀
考察
長時間立ち続ける仕事のため、お腹以外にも下半身全体に不調があった。
初診時はお腹だけに症状を感じていたが、お腹が改善するに従って足腰のつらさも感じられるようになった。
今後も長時間の同じ姿勢で悪化する可能性があるため、症状が出ないよう体全体の調子を整えていく。
患者さま
女性 40代
通院期間
1.5ヶ月
通院回数
8回
通院頻度
1週間に1回
症状・経過
幼い頃から下痢や腹痛になることがあり、中学生から症状が頻繁になった。
普段から下痢だが、外出前は特に下痢になりやすく、半日以上も続く水様便と下腹部痛で外出をあきらめることもある。電車の中や寒い場所で症状が悪化する。食前や食後の腹鳴も多い。
消化器内科で過敏性腸症候群と診断された。
インターネットで当院を見つけ、腹痛や下痢症状を改善し不安なく外出できることを目標に来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると右の腹部と下腹部が硬く緊張し押すと不快感があった。手や足のツボに鍼をすると、お腹の硬さや張り感が和らいだ。施術と合わせて低フォドマップ食を行うよう伝えた。
3回の施術で排便回数が減り、便の形状が普通になった。外出前の腹痛と下痢はなくなった。
以降も外出前の腹痛と下痢は週に0~1回程度で不安なく外出が可能になった。
週1回の通院を続け、8回目以降は症状が安定してきたため通院間隔をのばしながら施術を継続する予定。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
LR合谷、LR四瀆、R上巨虚、R三陰交
考察
外出前に腹痛があった経験から「腹痛が起きるのではないか?」と考えてしまうことで症状が出やすくなっていた。
症状の再発を避けるために、過度にお腹を意識しすぎないことや、苦手な場所を避けるようアドバイスをした。
気持ちや考え方をすぐには変えることは難しいが、繰り返し意識し続けることで少しづつ改善がみられた。
患者さま
女性 20代
通院期間
2.5ヶ月
通院回数
11回
通院頻度
1週間に1回(10回目から2週間に1回)
症状・経過
小学5年生の頃、初めての塾で緊張したことからガスによるお腹の張りが始まり、徐々に悪化した。
中学生からは下痢も酷くなり、腕や足の冷えで下痢になった。ガス症状は昼食後に出現し、夕方に空腹を感じてから悪化する。
午後はガスによる気持ち悪さで仕事に集中できなくて困っている。今後は残業も出てくるので問題なく行えるのか不安が大きい。
消化器内科で過敏性腸症候群と診断された。イリボー、トランコロン、大建中湯を処方され少し効いていると感じている。
インターネットで当院を見つけ、ガスによる気持ち悪さや下痢を改善し仕事に集中できることを目標に来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると上腹部が硬く緊張しており、下腹部は全体が張っていた。手や足のツボに鍼をすると、その場で硬さや張りが和らいだ。
2回目以降は仕事で座る姿勢が多く腰痛もあったため、お尻のツボも使用した。
2回の施術で下痢がなくなり、ガスの量が減った。腕が冷えると腹痛を感じていたが、以前よりも早くおさまるようになった。
3回目以降は食べ物やストレスで症状がよくなったり悪くなったりを繰り返した。よい状態が継続できるよう、症状が悪化しやすい食事などを避けるよう伝えた。
9回の施術で昼食後から夕方までのガスによる気持ち悪さがなくなった。
11回で残業も問題なく行えるようになった。
症状が安定してきたため、治療間隔を延ばし通院を継続している。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
LR合谷、L四瀆、R曲池、LR二ノ臀
考察
夕方に症状が悪化することで残業に対しての不安感が大きかった。
まずは日中の症状の改善を目標に施術を行い、残業への不安感を緩和するように心掛けた。
症状の改善とともに自信がつき、問題なく残業を乗り越えることができた。
患者さま
女性 20代
通院期間
3.5ヶ月
通院回数
10回
通院頻度
1週間に1回(4回目から2週間に1回、9回目から3週間に1回)
症状・経過
1年半前に働き始めてから、症状が出現するようになった。
常にお腹が張ってガスがたまり、たまにお腹がキリキリと痛むことがある。症状が出ると食欲がなくなり、酷いとおにぎりを食べるのもつらい。仕事に集中していると急に「うっ」と苦しくなることがある。仕事のストレスや電車内、静かな場所で症状が悪化する。
消化器内科で過敏性腸症候群と診断され、ガスコン、ドグマチールを処方された。薬は少し効いたように感じたが症状は残っている。また別の医院で逆流性食道炎の疑いを伝えられたことがある。
インターネットで当院を見つけ、ガス症状や腹痛を改善し仕事に集中できることを目標に来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると上腹部やへその左横、下腹部に硬さや不快感があった。足のツボに鍼をすると、お腹の硬さや張りがその場で和らいだ。
施術後は仕事のストレスが強い状態でも症状がひどくあらわれることがなくなり、その後も通院を重ね少しずつ改善。
5回目からは日頃からデスクワークが多く首から腰、お尻の硬さも症状と関係していると考え、背中やお尻のツボも加えた。また日頃から取り組める簡単なストレッチ方法もアドバイスした。
6回で薬を飲まなくても症状が落ち着くようになった。
7回で普段は症状があまり出ず、忙しいときや苦手な食材(高FODMAP食)を食べた時にあらわれる程度に改善された。
10回が終了した現在は1ヶ月に1回のペースで通院しながら悪化しないか確認している。
同時に治療した症状
逆流性食道炎
使用した主なツボ
R合谷、L四瀆、L曲泉、LR臀中川
考察
仕事柄、長時間パソコンに向かうため首から背中の筋肉が硬かった。
上半身をほぐす簡単なストレッチを取り入れてもらうことで、日常で感じていた上腹部の不快感が軽減されるようになった。
セルフケアの一環として食事に加え、体をほぐすセルフケアも大切であると改めて感じる症例だった。
患者さま
女性 10代 高校生
通院期間
2ヶ月
通院回数
8回
通院頻度
1週間に1回(6回目以降は2週間に1回)
症状・経過
中学生だった5年前からガス漏れや腹痛が少しずつ出現し、高校受験時に知人がいない塾に入りストレスから症状が悪化した。
テスト中など静かな場所やストレスを感じた時に悪化する。ガス漏れは無意識に常に出続けているように感じている。腹痛はへそ周辺で「ぐぐっ」と押されているような重い痛みである。
消化器内科で過敏性腸症候群と診断された。ガスコンを処方され、少し改善したように感じている。
インターネットで当院を見つけ、高校生活でガス漏れや腹痛で困る状況を改善したくて来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると胃の周囲や季肋部、へそ周囲が硬く緊張し不快感があった。手と足のツボに鍼をすると、その場でお腹の不快感が減弱した。
施術後は症状が治療前と比較して半減した。
2回の施術で腹痛はほぼなくり、6回でガス漏れに困る事が少なくなったので週1回の通院を2週間に1回にのばした。
その後も症状が安定しているため、間隔をよりのばして通院予定。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
LR四瀆、L外丘、LR上巨虚
考察
受験で悪化したガス漏れや腹痛がそのまま残り、進学先でも悩まされているケースだった。
当初は新たな環境に馴染めず症状による不安を感じている状態だったが、鍼施術を行うことで症状を気にせず自信を持って勉学や部活動に取り組むことが出来るようになった。
患者さま
女性 20代
通院期間
1.5か月
通院回数
7回
通院頻度
1週間に2回(5回目以降は1週間に1回)
症状・経過
高校1年生の頃に腹鳴を気にして排便を我慢してから、ガスだまりやガス漏れの症状が出現するようになった。
会議中や昼食後、夜寝る前にガスが多くなる。便は下痢気味で1日に3回ほど排便しているが残便感が強い。1日中お腹が気になっている。
漢方外来で過敏性腸症候群と診断され、桂枝加芍薬湯を服用している。薬は服用した方が便が出やすく楽だと感じる。
インターネットで当院を見つけ、ガス症状を気にせずに仕事ができることを目標に来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると胃やへその周囲、右側の肋骨あたりが硬く緊張し不快感を感じていた。手や足のツボに鍼施術をするとその場でお腹の不快感が軽減された。
1回の施術で朝の下痢の頻度が減り、2回でガス症状が減少し、排便後にすっきりした感覚が出るようになった。
3回目以降は腰の硬さを緩めるため、お尻のツボを使用した。
4回の施術でガス漏れを気にすることが少なくなり、調子がよいと報告を受けた。
5回目以降は症状が安定し職場でも支障が出なくなったため、通院間隔を1週間に2回から1回に延ばしながら通院を継続中。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
LR合谷、LR四瀆、LR曲池、R外丘、LR臀中川
考察
会社の業務が自身の適性と合わず日々ストレスを感じていることが、症状の悪化につながっていた。
腹部症状と精神面は強いつながりがあり、身体や心が弱っていると症状が悪化しやすい。
鍼治療により体の過度な緊張を緩めながら、精神的な部分にもアプローチする必要があった。
患者さま
女性 20代
通院期間
2ヶ月
通院回数
7回
通院頻度
週1回
症状・経過
高校受験の頃からよく「ポコポコと」お腹が鳴るようになり周囲に聞こえないか気になっていた。ここ1年くらいで職場の人間関係で悩むようになってから食後に「グルグルする」腹痛が起きるようになった。
基本的に下痢気味で揚げ物は好物だが食べると必ず下痢になる。食後以外にも静かな場所、月経時、緊張する場面では悪化するが、排便後や就寝前の落ち着いた状態では症状が改善する。また職場の人間関係にも悩んでおり胃の辺りがキリキリと痛むことがある。
近々自身の結婚式があり準備で忙しく本番を考えても緊張してしまう。
発症当時に内科と心療内科を受診し過敏性腸症候群と診断され、メイラックス、レスタス、ソラナックスなどの抗不安薬を処方され一定の効果は感じられたが通院が出来ず現在は薬物療法は行っていない。
ウェブサイトで当院を知り来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると腹痛がおこる下腹部だけでなく肋骨周辺やヘソ周囲にも痛みや不快感があった。1回目の施術では下痢を抑えるためにスネのツボに鍼を打ち、不快感が最も強いヘソの横を緩めるため肘のツボに鍼を打った。お腹の緊張が緩和したことを患者とともに確認し終了した。
2回目の施術では精神的ストレス、月経時に悪化する症状に対して、手とスネのツボに鍼を打った。
通院を進めるごとに少しずつ症状が改善し、4回目の施術後に症状を確認すると、毎食後にあった腹痛が2日に1回程に減少し下痢になることが稀になった。
その後お腹の張りが強い部分や痛み・不快感のある部分を緩めていった。
結果、腹の音が鳴る回数が少なくなり、好物の揚げ物を食べても下痢は完全になく腹痛もほぼ起きなくなった。
結婚式を無事に終え、日常生活に支障が出る症状がほぼなくなったため7回で通院を終了した。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ
LR合谷 L三陰交 LR陰陵泉 LR陽陵泉 LR曲池
考察
精神的ストレスがIBSを引き起こし、食事の度に下痢・腹痛・ガスなど腹部症状を訴える患者は多い。
この方も様々な症状を有していたが、食後の腹痛や急な便意、お腹の音など特に困っている症状に集中して施術をすることで日常生活に支障がなくなった。
通院期間中に結婚式を無事に行う事もでき、日常では好物の揚げ物を食べても症状が出ない状態にできたことは患者自身にも施術者にとっても嬉しい症例であった。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 40代
通院期間
2ヶ月
通院回数
8回
通院頻度
週1回
症状・経過
高校2年生の頃から腹痛や便秘、腹部の不快感、張り、ガス症状が出現するようになった。特にガス症状で悩んでおり、トイレでは出ないが職場の椅子に座ると勝手に出て我慢ができない。
自宅にいる時や便の状態が良い時は排便後しばらくはガス症状が改善するが、緊張した時や夕食後、座位での勤務時、人と集まる時は症状が出現しないか気になり余計に悪化する。
相談しづらい症状のため同僚などに伝えられず、家族に相談しても自宅では症状が軽快するため「気のせいでは」と理解を得られない。
内科や胃腸科で整腸剤を処方されたが効果がなく、胃腸の内視鏡検査で異常はなかった。心療内科ではパキシルやドグマチールを処方されるも変化なし。 また腰から背中が張りやすく、疲れた時に叩くと内臓に響く痛みがある。
腹部症状の悩みをウェブサイトで検索していたところ当院が見つかり来院した。
治療内容と経過
お腹を軽く触り確認すると張りや痛みが本人の訴えと同じ部位にあったため、左腹部は肘にあるツボを使い緩めた。ガスが多いのは消化不良のため起こると考え、スネのツボを使用した。
3回の施術で日中に我慢できなかったガスが我慢できる程度に減少し、腹痛や張り、不快感、便秘などの症状も半分以下になった。
その後は当日の腹部や背部の張りを確認し、その部位を緩めるツボに鍼を行い徐々に症状が軽減された。
8回の施術で多岐にわたる症状が軽快し、社内の忘年会に参加しても大きな症状が出ず安心して楽しむことが出来た。
現在は「通院できると安心する」ということで月1回の通院を継続している。
同時に治療した症状
背中の痛み
使用した主なツボ
LR曲池 R足三里 LR上巨虚 LR陰陵泉
考察
様々なガス症状に悩む女性が多く来院するが、友人や同僚など周囲に相談しづらいものである。また、薬で著効しない場合も多く、その後どのように改善を目指せばいいか悩む人も多い。
ガス症状は厳密に言えば過敏性腸症候群と別の症状であるが、併発することが非常に多い。過敏性腸症候群の施術で使用する腹部の張りを緩和するツボを使うことで、しっかりと改善に導くことができた。
通院する中で症状が改善されていき、笑顔が増えていく姿が印象深かった。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 30代
通院期間
約2ヶ月
通院回数
7回
通院頻度
週1回
症状・経過
性格は何事にも気を遣いすぎ、不安が強い。
中学生の頃、全校集会中に腹痛とガスが出てしまい、その恐怖感から毎日のように腹痛や下痢、ガス症状に悩まされるようになった。
大学生・社会人になると少し症状が落ち着いたが、仕事のストレスでここ1〜2年再び悪化し胃がもたれるようになった。
自宅などいつでもトイレに行ける環境なら良いが、高速道路や電車などトイレに行けない状況や食後に悪化する。
過敏性腸症候群(IBS)専門の心療内科にて過敏性腸症候群下痢型と診断された。
イリボーを毎日2錠と1錠交互に服用することで下痢は改善したが他の症状は残った。
薬の副作用からか「腸がつかまれる」ようにお腹が硬くなりコロコロした便が出る。
薬を減らしガスや腹痛などの症状を改善したいと考え来院した。
治療内容と経過
お腹を触診すると胃のあたりと下腹部が硬く緊張していた。過敏性腸症候群の他に胃もたれもあったので、この場所の硬さが原因と考えた。手や腕のツボに鍼をすると触った時の硬さと不快感が減弱した。施術後3日間は全ての症状が大幅に改善されコロコロ便が出なくなった。
週に1回、上記のツボに加え臀部(お尻)のツボも使用することで鍼の効果が長く続くようになり、3回の施術で胃もたれは改善。
イリボーを飲まなくても症状がでない日が増え、薬を減らしたので「腸がつかまれる」痛みは出なくなった。
7回の施術で腹痛もほとんど治まり安定してきたため間隔を延ばしながら通院中。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
R合谷、R四瀆、R曲池、R曲線、R陽陵泉、L陰陵泉、LR大臀
考察
病院で結果が出なくても鍼灸院は施術のアプローチが全く違うので、改善を諦める必要はない。
お腹の硬さや緊張が原因となり過敏性腸症候群になる人が多く、鍼はこれを緩める効果が非常に高い。
また、鍼の副作用は本人の状態に合わせて術者がコントロールできるため、副作用に悩むことなく安定した治療効果が期待できる。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 10代高校生
通院期間
約2ヶ月
通院回数
10回
通院頻度
週1回
症状・経過
高校受験のストレスを感じるようになってから、昼に弁当を食ると左下腹部にガスが溜まりお腹が張るようになった。
ガスが我慢できないので、授業中など後ろや近くに人がいると緊張しガスが出ていないか心配になる。
生理中はより悪化するが、自宅にいる時は全く症状が出ない。
高校1年生の7月に心療内科で過敏性腸症候群(IBS)と診断されクロチアゼパム(抗不安薬)を処方されたがあまり効果を感じない。
ウェブで過敏性腸症候群(IBS)専門の当院を知り来院した。
治療内容と経過
お腹を触診すると左下腹部に不快感と強い緊張があった。日ごろガスが溜まる範囲と一致するため、この場所が原因と考え足のツボに鍼をした。合わせて、緊張しやすさを緩和するため、手のツボも使用した。
するとお腹の緊張と不快感が緩和し、最初の施術で症状が3割ほど軽減したことを実感できた。
お腹の施術に加え、緊張と関係ある肩や背中のツボも使用しながら週1回の頻度で通院した。
3回の施術でチェックシートの点数は大きく改善。
本人はまだ症状が気になるということで通院は継続し、徐々に緩和されていった。
10回の施術後には生理時にも症状が悪化する事が少なくなったため、通院間隔を延ばしながら通院を継続している。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
L合谷、L太衝、LR三陰交、LRT4(2.5)
考察
ガスで悩む高校生は改善まで時間がかかる事が多い。
これは思春期の思考方法や、学校という環境を変えることが難しいことが理由だと考えられる。
今回も本人が納得できる改善まで時間はかかったが、根気よく通院した結果楽しく学校生活を送ってくれているので、本人の努力も非常に重要だと感じた。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 10代 高校生
通院期間
6週間
通院回数
7回
通院頻度
週1回
症状・経過
7ヶ月前から左下腹部にガスが溜まり、我慢しているとお腹が鳴るようになった。
受験が終わり安心した2ヶ月前から症状が悪化し、勝手にガスが漏れお腹が1日中ゴロゴロ鳴るため授業に出るのが辛くなり学校を休みがちになった。
自宅にいれば症状は出ないが学校や電車など人が多くいる場所や生理前に悪化する。
近所の内科で過敏性腸症候群(IBS)と診断され漢方の半夏瀉心湯や大建中湯を処方された。
ウェブで過敏性腸症候群(IBS)が鍼で改善できることを知り、当院を見つけ来院した。
治療内容と経過
お腹を触診すると左の下腹部とみぞおちに硬さがあり押すと不快感があった。ガスが溜まっていると感じる場所と同じことからここを原因と考え、下腹部とみぞおちが緩むよう左の手と足のツボに鍼をすると硬さと不快感が軽減したことを確認した。
2回目以降は施術のたびにお腹の硬さが左右分かれるため、状態をしっかり確認しながら進めていった。
3回目施術後には症状が緩和しているのを感じ、さらに施術を続けると生理前を除けば症状は半分程度になった。
7回目まで週1回の施術を行い、学校でも家と変わりなく調子が良いため間隔を延ばし現在は月に1度のペースで通院中。
同時に治療した症状
生理痛、食欲不振
使用した主なツボ
L合谷 LR三陰交 LR陽陵泉 LR陰陵泉 LR外秩辺
考察
大学への進路が決まってから症状が悪化したため来年度からの大学生活に不安を覚えていた。
症状が改善したことで安心して心から大学生活を楽しんでもらいたい。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 40代
通院期間
3週間
通院回数
3回
通院頻度
週1回
症状・経過
学生の頃からガスが溜まりやすく、張りで苦しいのを我慢することが当たり前になっていった。
3ヶ月前から急に症状が悪化し毎日辛い。
朝の排便後2時間の調子は良いが、午後や生理前は悪化する。そのため仕事に集中できず困っている。
12年前に内科を受診したが「問題なし」と言われ、薬を処方されたが飲まなくなった。
ウェブで当院を見つけ、ガス症状の施術数が多いことを知り来院した。
治療内容と経過
お腹を触診すると右側と下腹部が硬く緊張して不快感があった。普段ガスが溜まる場所と同じである事、生理前に悪化する事から足のツボを選び鍼をするとお腹がやわらかくなり不快感が緩和した。合わせて食事についての指導も行った。
週一回の施術を3回行うと、生活に支障がない程度に症状が軽減した。食生活が乱れると悪化するが自然と改善する。
本人が十分納得できる状態になったため、現在は月に一度のペースで通院中。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
L三陰交 L陰陵泉 R下巨虚
考察
11月から通院を開始したが、早期に改善したため忘年会など外食が多い12月に間に合った。
症状が悪化するため外食を控えていたが、無理をしなければ安心して外食をすることができるように改善できた。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 40代
通院期間
10週間
通院回数
11回
通院頻度
週1回
症状・経過
高校生の頃から自分では気づけないガス漏れが起こり、においで気づくようになった。
座っている時、肉体労働時、軟便や便秘時は更に悪化し腰痛もある。
20代に肛門科で検査をすると肛門括約筋が通常の半分程度の力しかないと言われた。
改善する運動を教えてもらい実行したが、逆に悪化したため中止した。
40代になってから症状がさらに悪化し、一日に何度もガス漏れするため生活に支障をきたすようになった。
乳酸菌のサプリを1年前から飲んでいるが、効果を感じたのは一時的であった。
ウェブで当院のガス症状の記事を読み来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると右側に痛みがあり、みぞおちや下腹部に緊張で硬くなっていた。足のツボに鍼をするとその場で痛みと緊張が緩和した。腰痛があり、肉体労働で悪化することから臀部(お尻)や腰に問題があると考え改善するツボを使用した。
7~10日に一度のペースで施術を行い、5回目から効果を感じ始めにおいがしない日が増えてきた。
更に施術を続けると便の状態や腰痛が改善され、仕事で疲労が溜まっても症状が出づらくなった。
11回目の施術でガス漏れの回数が明らかに減り、普通に生活できる状態になった。
正月休みから間隔を徐々に延ばし、現在は月に一度のペースで通院している。
同時に治療した症状
腰痛
使用した主なツボ
R陽陵泉 LR陰陵泉 LR陰谷 LR腰海 LR外秩辺
考察
ガス症状で悩む方の多くは漏れる感覚が自覚できが、今回の症例は全く自覚できず、悪化する要因も自覚できていなかった。
カウンセリングで悪化する原因を聞き客観視できるようになったことも主訴の改善につながったと考えられる。
今回のような最初のチェックシートの点数が低い場合、改善度を点数で判断することは難しい。
カウンセリングで症状を丁寧に確認することで、ガス漏れを気にせず生活できるように改善できた。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 20代
通院期間
3ヶ月
通院回数
14回
通院頻度
週1回
症状・経過
中学一年生の頃クレープを食べ過ぎて酷い下痢になってからガスが溜まり、お腹の張りや腹鳴が増えた。
人が近くにいて緊張する時、昼食後、生理前~中にガスがよく溜まる。
歯をかみしめるクセがあり、この時に空気も一緒に飲んでいる感じがする。起床後には吐き気があり胃がムカムカする。
仕事中にガス症状を感じるが、トイレへ何度も行くことができず困っている。
4月に胃腸科で過敏性腸症候群(IBS)ガス型と診断され大建中湯を処方された。服用すると効果を感じるが生理中は効かなくなる。
ウェブで病院を探していたところ鍼で治る事を知り、IBS専門の当院を見つけ来院した。
治療内容と経過
お腹を触診すると全体的にくすぐったさがあり過敏であった。胃症状や生理と関係の強い、みぞおち周囲、下腹部に硬さが見られた。3箇所のツボに鍼をすると硬さが和らぎ、くすぐったさも軽減した。かみしめるクセを改善するため、肩のツボも使用。食事指導も行い1回目の施術を終了した。
施術後に一番困っていた仕事中のガス症状は軽減し、生理時の症状も改善した。
週1回のペースで治施術を行い、3回の施術でかみしめもグセも含め他の症状も大きく軽減した。
現在は通院間隔を延ばし1カ月に一回のペースで通院中。
同時に治療した症状
生理痛、胃のむかつき、歯のかみしめ
使用した主なツボ
L合谷 LR三陰交 R曲線 L陰陵泉 R陽陵泉 L肩参
考察
触られた時のくすぐったさは筋肉の過緊張(コリ)が原因であり、これが腹部症状を起こすと考えていい。
鍼をした後のくすぐったさ改善は本人も変化に気づきやすく、効果を実感してもらいながら施術を行うことができた。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 10代高校生
通院期間
3週間
通院回数
5回
通院頻度
週2回
症状・経過
中学2年の頃からガスが溜まり、お腹から肛門にかけてゴボゴボ鳴るようになった。
2年程前からは、毎日下痢で水様便が多く10回ほどトイレに行くがすっきりしない。常にお腹に力が入るため、張りや苦しさも出るようになった。
授業中や塾、テスト、模試でお腹が気になり集中できず座っていられない。
内科で検査の結果、過敏性腸症候群(IBS)と確定診断されコロネルを処方された。
鍼(はり)が怖く受けたくなかったが、このままでは大学受験に万全な体調で臨めない、と母親に連れられ来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると全体が硬くなっていた。特にへそ下が緊張し強い不快感があり、みぞおち周囲が冷えていたため足のツボに2本鍼をした。本人と付き添いの母親とともにお腹の緊張が緩んだことを確認した。恐怖感が強かったためここで最初の施術を終えた。
2回目は3日後に行い、お腹全体を緩めるツボや腹痛、下痢、ガスで使うツボに鍼をした。施術後ガスや腹鳴が改善され、下痢も軟便になり授業を落ち着いて受けられた。
4回の施術を短期間で終えた後、模試の都合で3週間後に来院。ガスは気にならなくなり、お腹の張りや残便感も大幅に軽減された。学校に通学しても問題なかった。
模試やセンター試験は頓服で処方されたダイピン錠(鎮痛薬)を念のため服用し、集中することができた。
今後は大学入試が終わるまで定期的に通院する予定。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
L合谷 L陰陵泉 LR陽陵泉 R上巨虚 R外丘 LR元瑠
考察
鍼への恐怖心で不安感が強かったため施術前に十分な説明を行い、元々少ない鍼の使用本数をより少なくした。
鍼への苦手意識は消えていないが十分な効果を得られ、センター試験に間に合ってよかった。
早期の改善には短期集中の通院、精神的なストレスを減らす、睡眠時間をしっかり確保することが重要だと改めて感じた症例であった。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 20代
通院期間
1ヶ月
通院回数
5回
通院頻度
週1回
症状・経過
高校2年生の時、電車通学中に自分の体臭が気になりだしてから、我慢できないほどお腹がパンパンに張り、ガスが漏れるようになった。
精神的ストレスに弱く、教室にいるとニオイが気になり辛いため保健室登校になった。
現在は勝手にガスが漏れるためかお腹の張りは少なくなった。ガスが漏れると、肛門に熱さを感じ、下痢や便秘の症状もある。空気清浄機に近づくとニオイセンサーが反応する。
人がいる場所、生理前、食後1時間以内に悪化することが多い。
内科でレントゲン撮影を行ったが異常は見当たらず過敏性腸症候群(IBS)と診断された。漢方を処方されたが苦手で飲んでも変化を感じなかったためやめてしまった。
本人も鍼灸師であり、自分や同業者による施術を試したが改善しなかった。
以前から当院を知っていたが、勤務が近所になったため来院した。
治療内容と経過
お腹の硬さを確認すると、胃周囲と左下腹部に張りがあり、日常的に辛い部位と一致していた。精神的ストレスで症状が出ること、生理前に悪化することが原因と考え手と足のツボに鍼をした。すると張りが軽減し、本人とともに確認できた。初回の施術後、下痢が減り食後のガスが減少した。
2回目以降も週1回のペースで同様の施術を中心に行った。
3回目の施術後には仕事中のガス漏れが7割程度改善し「だいぶ良い感じ」になり、空気清浄機に近づいても反応しなくなった。
4回目の施術後にはガス症状がより改善し生活に自信が持てるようになった。
現在は通院を終了している。
同時に治療した症状
生理痛
使用した主なツボ
L合谷 L三陰交 L陰陵泉 L太衝 L足三里
考察
過敏性腸症候群(IBS)に悩んだことをきっかけの一つとして鍼灸師を目指した。
様々な鍼を行っても効果がみられなかったが、当院の整動鍼でよい結果を出すことができた。
「空気清浄機に近づいても反応しないことが凄く自信になる」「8年も悩んで色々な試したのに、良くなる時はこんなものなんですね」という言葉が印象的だった。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 30代
通院期間
1ヶ月
通院回数
7回
通院頻度
週1〜2回
症状・経過
高校生の頃に家庭や勉強でストレスが強くなり、学校で下痢やガス(おなら)、腹鳴が起きるようになった。
高校卒業で自然に改善したが、転職をきっかけに再発。退職したが症状は治まらず、今はトイレに行きやすい職場で以前より少ない日数働いている。
午前中に下痢が多く、1日5回以上トイレに行く。車通勤や仕事で急に便意が来ないか不安があり、食後や静かな場所、会議で不安が増悪する。
食後の悪化を防ぐため仕事中は昼食を食べない。7kgやせたため周囲から心配されるのも苦痛。生理不順であり、月経血量が少ない。
心療内科で過敏性腸症候群(IBS)と診断され通院中。パンラクミンプラス、イリボー、トフラニール錠、メイラックスを処方されている。薬で排便回数が多少減った感じはする。
当院の症例を見て自分も改善したいと思い来院した。
治療内容と経過
お腹を確認するとへその上下に硬さと不快感があった。足のツボに鍼をすると硬さや不快感がその場で軽減した。施術後に下痢が治まり、排便回数が減ったため便意による不安が軽減した。
ガス症状が残るため、3回目の治療から腰への治療を追加した。4回目の治療後にはガスや腹鳴の症状が半分程度になった。
治療開始から1カ月が経過した5回目の治療後は、ガス・腹鳴がより減少し、食後の悪化もなくなった。合わせて生理不順、月経血量の問題も改善された。
その後、少しずつ治療間隔を開けながら通院を続け、さらに症状が改善傾向である。
同時に治療した症状
生理不順、月経過少
使用した主なツボ
L合谷 L四瀆 L陰陵泉 L三陰交 LR腰海
考察
過敏性腸症候群(IBS)になると、トイレ事情に合わせて職場を探したり食事を制限するなど、本来やりたい事をいくつも我慢しているケースが多い。
この方もそのような境遇であったが、施術をすることで我慢する必要がなくなり、旅行をしたり旅先でで食事を楽しむなどQOL(生活の質)を改善することができた。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 20代
通院期間
1ヶ月
通院回数
5回
通院頻度
週1回
症状・経過
5年前、高校生の時にテスト中お腹がゴロゴロ鳴るようになってからガス(おなら)が溜まりやすくなり、我慢できなくなった。
ガスが出ていなくても自分から臭いがするように感じるが他人から注意されたことはなく、家族や友人に聞いても「臭わない」と言われる。
自宅では調子が良いが、人が後ろにいると気になり買い物やライブなど楽しむことができず、仕事でも困っている。生理前に症状が悪化し生理痛もある。
内科や心療内科で過敏性腸症候群(IBS)や自臭症と診断される。ガスが気づかない間に漏れていないか肛門科で検査したが異常はないと言われた。
漢方の桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)や乳酸菌の薬を処方されたが効果を感じられない。
ウェブ検索で過敏性腸症候群(IBS)専門の当院を知り来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると、季肋部(みぞおち)やへその右下に硬さと不快感があった。季肋部は、生理前や人が後ろにいる事での症状悪化と関係がある。足と手のツボに鍼をすると、硬さと不快感が軽減した。施術した日から臭いが減った感じがあると報告を受けた。
その後、週に一度のペースで通院を行い3回目の施術後は臭いが気になる日が減った。
4回目の施術ではへそ周囲の硬さが目立つようになったため、対応する足と肘 のツボに鍼をした。
5回の施術で臭いが気にならない状態まで改善したため、間隔を延ばしながら通院を継続している。
同時に治療した症状
生理痛
使用した主なツボ
LR三陰交 LR合谷 LR外丘 LR曲池
考察
自臭症は精神的な病気だが、鍼で改善は可能である。心と体は密接に関係しており、体の調子を整えることで、心の働きも落ち着いてくる。
過敏性腸症候群も心理面で調子を崩している人が多いが、鍼で改善できているのはこのためである。
施術に当たっては、自宅など自分の信頼した人が近くにいる環境で症状がでないことを念頭に置いた。
まずは、こちらを信頼してもらうことが重要と考え初回のカウンセリングでしっかり話を聞くことを重視した。
始めはとても緊張したそうだが、施術中は本人が症状を気にせずいられた。
買い物やライブなど人が多く集まるところが好きだと話があったので、今まで出来なかったことを思う存分楽しんでもらいたい。
※結果には個人差があり、
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 50代
通院期間
2ヶ月
通院回数
7回
通院頻度
週1回
症状・経過
1か月前、揚げ物を食べた後に急な下痢となり、その恐怖感で食欲が落ち7㎏やせた。不安から遠方への外出ができない。
軟便が続いており、常に便意とお腹の不快感がある。午前中は特に調子が悪い。
消化器内科にて大腸内視鏡、胃カメラの検査を行ったが異常は見つからなかった。コロネル、ラックビー、漢方薬を処方されたが効果を感じなかった。
当院ウェブサイトの症例を見て自分にも鍼が効果的ではないかと考え来院した。
治療内容と経過
お腹を触ると、肋骨の近くと下腹部に不快感の訴えがあった。恐怖感や不安が主な原因と考え、症状を緩和する手のツボと下痢に対する足のツボに鍼をする。その後お腹を確認すると不快感が緩和されていた。1週間後も不快感は軽減しており、便意も減っていた。
2回目以降も同部位を中心に胃や骨盤に対する施術も行う。5回目の通院後、全体的に症状が大きく改善され不安感も軽減した。
7回の施術後に1人でも遠出できるようになったため通院を完了した。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
L陰陵泉 LR合谷 L足三里 LR次髎
考察
話を聞くと、強い便意はないものの「もしもトイレに間に合わなかったら…」という不安が強かった。
お腹の症状は不安とともに増悪してしまう。お腹の硬さとともに不安感に対する施術で症状を改善することが出来た。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 30代
通院期間
2ヶ月
通院回数
6回
通院頻度
週1回
症状・経過
高校通学時のバスで急激な腹痛に襲われ我慢できずガス(おなら)が出てしまった。これをきっかけとして日を追うごとに症状が悪化した。
などの症状が出るようになった。起床後、生理中、外出、知人以外と接する時、後ろに人がいる時は悪化する。
何度か病院で内視鏡検査をしたが異常はなく気のせいだと言われた。専業主婦になり症状は軽減したが、子供の学校行事や母親同士の人間関係から再び症状が悪化した。
近所の鍼灸院に通院するも、施術経験が少なく手探りの施術だったため不安が強かった。
症状は改善したが忙しくなり通院できなくなると2~3ヶ月で戻った。整体も行ったが効果を感じられなかった。
ウェブで当院を見つけ過敏性腸症候群に力を入れており症例が多かったこと、再発する心配が少ない事を書いたブログを読んで来院した。
治療内容と経過
1ヶ月後にある子供の運動会に不安なく参加できることを短期目標として通院を開始した。
お腹を確認すると下腹部、へその左側、みぞおちに張りがあり本人の不快感の訴えが強かった。それぞれ生理、イライラ、便の硬さと関係するため足のツボに鍼を打ち、本人とともに張りが緩和したことを確認した。後日症状を確認するとボコボコする不快感が減少し、トイレでガスを出すと楽になる時間が増えた。
2回目以降も同部位を中心に週一回のペースで治療した。回数を重ねる度に全ての症状が軽減し、外出や後ろに人がいても気にならず、運動会も問題なく終えられた。
6回の治療を終えて「今の状態なら生活なら大丈夫そう」という事で通院間隔を2週間に一度とした。
その後も調子が安定していたため治療を終了した。
同時に治療した症状
歯ぎしり
使用した主なツボ
Ⅼ三陰交 L上巨虚 L曲泉
考察
一度改善した経験と当院がIBS専門ということで、鍼への信頼感が早い回復に繋がったのではないかと感じた。
短期・長期の目標を作ることで本人も少しずつ回復していることを実感でき自信になる。通院はいつか終了するので、自信を持てることがその後も長期間よい状態を維持できる理由だと考えている。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 30代
通院期間
2ヶ月
通院回数
8回
通院頻度
週1回
症状・経過
高校受験と家族関係のストレスから、ガスが増え気づかぬうちに漏れる、お腹で「ゴロゴロ・ポコポコ」する不快感、ガスが漏れ自分の周囲で便臭がする。同時期から下痢気味になった。
疲労時、生理前、人が多い場所、ガスが出ていないか気になると不安になり悪化する。生理前は5分に一回のペースでガスが出る事もある。生理後や何かに夢中で取り組んでいるときは症状が少ない
心療内科にて過敏性腸症候群(IBS)、呑気症と診断されたが検査はなく「気のせい、気にしすぎ」と真剣に話を聴いてもらえなかった。
セニランを処方され一定の効果は感じるが全く効果がない時もある。漢方の加味逍遥散(かみしょうよさん)や半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、正露丸、ストッパなど症状によって薬を飲み分けている。
ウェブで専門的に過敏性腸症候群へ取り組んでいる当院を見つけ、治るのではないかと思い来院した。
治療内容と経過
お腹を触診すると全体がふくらんでいた。月経時に症状が増悪すること、本人が下腹部に強い張り・違和感を感じていたことから足のツボ2箇所に鍼を打った。本人とともに下腹部の張りが緩和したことを確認した。
2回目以降は不安軽減のために背中や首、肩の施術も並行して行った。
4回の施術でガス症状の改善が見え始め、6回目の施術後には生理前や人が多い場所でのガス症状が大きく軽減した。
8回目からガスが漏れる症状に対し臀部の施術を加え、自分の周囲から臭いがすることが軽減し、薬を減らしても安心できるようになった。
同時に治療した症状
月経痛
使用した主なツボ
ⅬR三陰交 LR合谷 L曲池 LR胞肓 L髀柱
考察
ガス症状は周囲への影響から本人の精神的負担が強く、気持ちが落ち込む人が多い。今症例の方は明るく活発であったために医師からは「気のせい、気にしすぎ」と言われ理解を得られず不満を感じていた。
ガス型は下痢や便秘に比べ通院期間が長期化しやすい。今回はカウンセリングでしっかりとした信頼関係を築け、施術で感じた詳細を確認できたため早期に改善することができた。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 20代
通院期間
1ヶ月
通院回数
4回
通院頻度
週1回
症状・経過
中学生の頃、尿意を感じてトイレが我慢できないことで悩んでおり、教室でじっと座っていると緊張するようになった。
尿意は自然と治まったが「ゴロゴロ・キュー」という腹鳴が大きな音で頻繁に起こるようになり一番悩んでいる。他にガス(おなら)、お腹の張り、腹痛、下痢、もやもやとする不快感もある。
高校生の時に病院を受診し近所の消化器内科で薬を処方してもらったが効果が感じられず、すぐ通院をやめてしまった。
社会人になり一度は症状が落ち着いたが忙しい部署に代わり症状が再発し退職。当院のウェブサイトで低フォドマップ食を知り、実施することで改善したが再就職すると再発した。
会議や映画館など静かな場所、緊張するとき、座っている時、食後1時間後に症状が増悪する。ネギ、玉ネギ、にんにくを食べると悪化しやすい。1年前から生理時の生理痛や腹部症状の悪化が強くなった。
当院のウェブサイトで情報を見て専門性を感じ来院した。
治療内容と経過
○初回
お腹を確認すると、左側の生理痛と関係のある場所に硬さが見られれた。左足に鍼を打ち、お腹が緩んだことを本人と一緒に確認できた。普段、右腹部の張りが気になるため張りが強い場所に対し右足のツボを使用し施術を終えた。
○二回目
症状を確認すると腹鳴やガス、腹痛など全体的に改善していた。
施術は張りがあったへそ周囲と前回同様に月経に関連するツボに鍼を打ち、お腹の張りが弱くなったことを確認できた。
○三回目
お腹を確認するとへそ周囲の張りがなくなり、緊張する場面や食後の症状が軽くなった。月経時の悪化予防と胃周囲からの腹鳴に対し腕や足のツボに鍼を打った。施術後、胃からの腹鳴も軽減された。
○四回目
胃からの腹鳴が軽減されていた。施術は前回同様に行った。
その後月経があったものの月経痛はほぼなく、「今までにないくらい症状を感じずに過ごせた」との事だった。
週1回のペースで通院を行っていたが、大きく改善したため通院を終了した。
同時に治療した症状
月経痛
使用した主なツボ
Ⅼ三陰交 Ⅼ合谷 R下巨虚
考察
女性の共通点として月経で症状が悪化するケースが非常に多いが、この場合月経に関連するツボを使用することで腹部症状を緩和できる事が多い。月経痛(月経困難症)は我慢する必要のない、改善するものだと知ってもらいたい。
今回は仕事を退職せざるをえないほど強いお腹の症状であった。これからの仕事を体調に満足して働けるように関われたことは自分にとってもうれしい事だった。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 10代高校生
通院期間
3週間
通院回数
3回
通院頻度
週1回
症状・経過
中学2年生頃のテストのストレスから下腹部からゴロゴロと腹鳴が起こるようになり、排便しても不快感が残るようになった。
以前は調子によって良い時と悪い時があったが、4月の新学期からは毎日腹鳴が起こり恥ずかしい思いをしている。
自宅や音がある環境は気にならないが、授業中やテスト中、映画館など静かな環境では腹鳴が大きくなる。特に午前中に症状が強い。
月経の2~3日前になるとさらに症状が増悪する。
消化器科を受診し過敏性腸症候群と診断されたが、検査はせず気にしすぎと言われただけだった。
半年前、別の鍼灸院で施術を受けたが効果を感じることはなかった。
ウェブで過敏性腸症候群専門の当院をみつけ、同じような症例を見て来院した。
治療内容と経過
お腹を触り確認すると下腹部と季肋部(肋骨の際)が固く張っていた。この場所は月経と関係ある場所であり、月経時に症状が増悪することからスネのツボに鍼を打った。
緊張しやすいということで、ストレスに効果のある手のツボにも鍼を打った。
2回目の施術後には症状が半分以下になり、授業中はほぼ気にならなくなった。
3回の施術で腹鳴、排便後の不快感症状はほぼ消失していた。
2週間後も状態が維持ができていたので通院を終了した。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
ⅬR三陰交 LR外丘
考察
腹鳴は下痢や便秘を伴わない場合、ほかに大きな病気が隠れていることは考えにくい。
そのため腸が元気に動いている、気にしすぎと言われることがよくある。
しかし現実的に腹鳴は日常生活に影響をおよぼすことも多く恥ずかしい思いをしている人は少なくない。
今回のケースでは生理と関係がある腹部に反応があり関係性に気づけたこと、他に強い症状がなかったことで素早く効果を出すことができた。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 30代
通院期間
2ヶ月
通院回数
9回
通院頻度
週1回
症状・経過
中学1年の終わりから急な腹痛が起こり、お腹にガス(おなら)が溜まるようになった。中学2年の終わりから徐々に症状が強くなった。
さらに「肛門が熱く感じる」「お尻が締まっていない感じ」になり無意識にガスが漏れるようになった。
バスや電車では立っていればガスを我慢できるが座ると我慢できなくなるため常に立っている。
起床後は良好だが、疲労時や緊張時は症状が増悪しイライラ・気分が落ち着かなくなる。
ニンニクや玉ねぎが刺激物となり食べると腹痛と下痢がおこる。
5年前には他の鍼灸院にて施術を受け改善したが、仕事が忙しくなり通院できなくなると再発した。当時の鍼灸院へ再び通院するが担当者が辞めてしまい新しい担当者は合わなかった。
昨年1月が症状のピークで調子の良い日が月に1度しかなかった。あまりにも悪化したため、会社を辞め自宅で仕事を行っている。
昨年7月から心療内科に通院し自律訓練法や薬(ビオフェルミン、セレキノン、桂枝加竜骨牡蛎湯)で症状が半分程度になったが、まだ会社復帰できない状況である。
自宅外での仕事復帰を目指し、過敏性腸症候群を得意とする当院をウェブで検索して来院した。
治療内容と経過
お腹を軽く触り確認すると腹部の張りの範囲が広かったため、手のツボを使い全体を緩めた。
消化不良と関係のある下腹部、骨盤底筋と繋がりがある恥骨周辺に反応があるためスネとふくらはぎのツボを使用した。
するとお腹の張りや腹痛が大きく改善し、ガス症状も減少したとの報告を受けた。
2回の施術で症状が減ったためイライラしたり刺激物を食べても腹痛・下痢になったりすることが減少した。
3回の施術で「悪い時でも以前の調子の良い日よりも良いくらい」になり、残る症状はほぼガス症状に関連するもののみとなった。
精神的ストレスで悪化する症状を優先的に改善するため背中にも鍼をつと、ガス症状も大きく改善され苦しい時間がなくなりイライラしていた気分が落ち着くようになった。
現在は肛門の違和感が少しだけ残るため、3週間に一度のペースで通院を続けている。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
LR陰陵泉 LR陰谷
考察
腹部症状は精神的ストレスと関連性があり、ガス型は特に影響が大きいため改善までに長引きやすい。
ガス型は消化不良や骨盤底筋との関わりが深いため、それを意識した施術を重ねる事で効果があらわれた。
またストレスの反応が現れる背中に鍼をすることでより大きな効果を得ることが出来た。
通院を始める前は表情が暗かったが、徐々に明るくなっていくのが印象的だった。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 40代
通院期間
2ヶ月
通院回数
7回
通院頻度
週1回
症状・経過
小学一年生の頃から「ゴロゴロ」とお腹が鳴り、五年生の頃から症状が悪化し腹痛や下痢の症状も併発した。
常に下腹部が突っ張る様な感覚があり苦しい。バス移動や会議、映画館、美容院などトイレに行きづらい状況になるとソワソワ落ち着かず不安から症状が悪化する。
食後に腹痛が多く外食、特にラーメンを食べると必ず発症する。通勤の妨げにならないように朝食は職場に着いてから摂っている。
以前通院していた病院で過敏性腸症候群と診断され、現在は心療内科も通院している。
以前はブスコパンを処方され現在はイリボーやクロチアゼパム、ストッパなどを処方されているものの「気休め程度の効果」しか感じられない。
知人が鍼灸施術を受けていると聞き、検索で当院のウェブサイトにたどり着き来院した。
治療内容と経過
お腹を触って確認すると下腹部の広い範囲に張りと痛みがあった。
緊張で症状が悪化することや腹鳴(お腹が鳴る)に効果がある手のツボに鍼をした。すると下腹部にあった症状が限局されたため、痛みが残った場所に対応する足のツボを使い痛みと張りが緩和された。
2回目の施術中に「あお向けで寝ると落ち着かず、下腹部に力が入らない感覚がある」との話があった。そこに注目し、下腹部に力が入りやすくなる膝下のツボを使用した。日常的な緊張を落ち着かせるため手のツボに円皮鍼(シール鍼)を貼った。結果として腹鳴の音が小さくなり、日中は気になることが減少した。下痢や腹痛も改善され、日常でも落ち着かない感覚が少なくなった。
その後、外出やラーメンを食べるといったIBSの出現しやすい場面があった。結果、症状は出現したが通院開始前に比べ大きく増悪せず、美容院を利用しても発症しなかったとのことであった。
7回目の施術後、チェックシートの点数が半分以下になり症状も落ち着いているため、現在は月に1度の通院を継続している。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
LR合谷 R陰陵泉 L元瑠
考察
腹鳴は男性よりも女性から症状の訴えが多い。 お腹が鳴る恥ずかしさや「鳴るのではないか」という緊張感でIBSが悪化することも多く、当院で力を入れている症状である。
今回は腹鳴とは関係ない「下腹部に力が入らない感覚」に着目した結果、症状の大きな改善がみられた。
腹部触診の反応を確認し施術方針を決定するが多いが、細かな動作やカウンセリングを含めた何気ない会話の中に改善のヒントが隠されていることがわかる症例であった。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 20代
通院期間
5ヶ月
通院回数
9回
通院頻度
週1回
症状・経過
中学3年から突然下痢や腹痛の症状が出現した。朝は腹痛で起きることが多く、毎食後に腹痛やお腹の張りがあり、特に左腹部は「ジンジン・ドクドク脈打つように」痛む。生理前は下痢が発症しやすい。
学生の頃は授業中に腹痛が起こり、現在も仕事中に腹痛があるもののトイレに行けず辛い思いをしている。
病院にて過敏性腸症候群の診断を受け、薬を飲んだが効果を感じなかったので現在は服用していない。
インターネットで当院のサイトを見つけ来院した。
治療内容と経過
腹部を確認すると全体的に硬さがあるため、手のツボで緩めた。すると下痢と関係の深い箇所に強い張りが見つかったため、足のツボを使用した。このようにして、まずは下痢に対する施術を2回行い下痢症状は治まった。
腹部の痛みは続いていたため、お腹の張りを緩める施術を2回行い痛みが軽減した。食後の痛みが最後まで残ったので、胃に関連するツボを用いたところ改善した。
全部で6回の通院で生活に支障のある症状は消失した。
通院間隔を月に一度とし、三カ月続けたが症状がは安定していたため通院を終了した。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
R合谷 LR陰陵泉 LR足三里
考察
IBSは日常生活に与える影響が強く、下痢症状はその最たるものである。カウンセリングの段階で様々な症状を有していたが、優先する症状を絞ることで辛さを早く軽減することが可能となった。
食後の腹痛は痛む場所が左下腹部であったが、症状から胃の問題を疑い関係するツボを使い施術することで改善へと導くことが出来た。
※結果には個人差があり、
患者さま
女性 40代
通院期間
5週間
通院回数
5回
通院頻度
週1回
症状・経過
幼少期から症状があり小学生時の教師から過敏性腸症候群じゃないかと言われていた。
下痢気味で常に軟便。毎回腹痛で便意を感じるので、普通の便意がどういう感覚か分からない。外出時に急な腹痛が起こりトイレに間に合わないことが何度もある。疲労や睡眠不足で症状が悪化しやすい。月に1度月経時などに水っぽい下痢になり、その後2,3日便秘になる。
我慢できないほど強い腹痛が出ると頭痛の時に使うイブクイックを飲む。
体質だから仕方ないと諦めていたが、改善できると知り来院した。
治療内容と経過
お腹を確認すると、右側を中心に痛みが出やすく、下腹部を押すと上まで響く特徴的な症状があった。この部分が原因と考え、スネ付近や足の甲にあるツボに鍼をした。結果、腹部の緊張が緩み押した痛みが軽減した。
初回の施術後、緩かった便が通常の便に変わり、毎日あった腹痛も大幅に緩解した。
2回目の施術後には記憶がある限り初めて腹痛無しで排便することができ、「便意がどういうものかわかった」とは本人の言葉。また、いつもならトイレに間に合わないくらいの腹痛が4回あったが間に合った。
3回目の施術後には時々ある腹痛以外の症状は消失した。
5回通院し症状の悪化もなかったので通院を終了した。
同時に治療した症状
特になし
使用した主なツボ
R三陰交 R元瑠 R上巨虚 R足三里 L太衝 R合谷
考察
子供の頃から長く続く過敏性腸症候群の症状を有していても、腹部を丁寧に触診し原因となっているポイントに対応するツボを使うことで症状を改善することが出来た。
週2回という短い間隔で施術できたことが、わずか3回で本人も驚くほどの効果を出せた理由だと考えられる。
※結果には個人差があり、