ふくぎ鍼灸院の阿部です。
過敏性腸症候群でいらした患者さんに食事のアドバイスを行います。
特に効果が出やすいのが低フォドマップ食という食事法です。
低フォドマップ食では小麦が食べられないため、「パンの代わりになるものはありますか?」という質問をよく頂きます。
その場合、米粉で作られた「米粉パン」をおすすめするのですが、私もほとんど食べたことがありませんでした。
「これでは患者さんにしっかり説明できない」と思い、米粉パンを6種類購入しました。
今回は実際に食べた感想や感じたことを共有いたします。
小麦とそれほど変わりなく、美味しかったですよ!
低フォドマップ食って何?という方はまずこちら
早速ですが、6種類を食べてみての感想をお伝えします。
味はそれぞれ差はありますが、日常的に食べても問題ない美味しさ。
小麦のパンの代わりに十分なります。
温めて・焼いて食べたい人は常温保存、常温で食べる人は冷凍保存のパンがおすすめです。
この後詳しく紹介しますので、ご自身の好みに合ったパンを探してみて下さい。
まずは常温保存できる米粉パンを紹介します。
1つ目が珍しい商品を扱っているスーパー、それ以外はイオンで購入しました。価格は購入したお店のものです。
味は一個人の感想としてご覧ください。
原材料名:米粉(うるち米(新潟県産))、食用こめ油、てんさい糖、生イースト、食塩/トレハロース、pH調整剤(酢酸Na)、増粘剤(HPMC)
ほのかに甘味があり、思ったよりも米粉感はない。
あっさりとした風味なので色々な味付けで楽しめそう。
トーストすると市販の小麦粉食パンよりザクザク感があり、イギリスパンに近い感じ。
風味は小麦のパンに近く、トーストするとより小麦に近づく。
原材料名:米粉(うるち米(国産))、砂糖、食用こめ油、パン酵母、食塩/加工でん粉、トレハロース、増粘剤(HPMC、グァーガム)、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)
米粉感が少しあるが、柔らかくて甘い。
菓子パンの近い感じで、ミルクのような風味がある。
風味も甘く感じる。
原材料名:米粉(うるち米(国産))、レーズン、砂糖、食用こめ油、生イースト、食塩/加工でん粉、トレハロース、増粘剤(HPMC、グァーガム)、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)
甘さが強いのかレーズンの味は薄い。
甘みが近いので、菓子パンに近い。
風味も甘い。
思っていたよりも小麦のパンに近く、食べやすかったです。
「焼いておいしいおこめパン」は主食、残り2つはおやつに適しているのではないでしょうか。
「おこめでつくった ふんわりパン」と「ふんわりおいしい米粉パン レーズン」の賞味期限は、製造日より90日と長いためストックとして置いておけます。
紹介するのは、すべてニッポンハムから発売されている商品です。
近所のスーパーで大々的に販売されてました。
価格的には店舗購入が一番安くなりそうです。
ネットで購入する場合は、送料を考えるとAmazonで5袋以上の購入が一番オトクに買えそうです。
リンクは商品ごとに紹介します。
原材料名:米粉(米(国産))、なたね油、砂糖、食塩、ドライイースト/トレハロース、増粘多糖類
以下、紹介する冷凍パンはすべて同じ原材料なため省略します。
もちもちとしていて食感がよい。丸という形状も食べやすくて良い。
米粉特有の香りは少ない。甘め。
加熱するとレンジだと水っぽくなりトースターだとパサついてしまうため、自然解凍が一番好みだった。
個包装なので食べやすい。
冷凍で水分が分離したためか自然解凍ではパサついている部分が所々にあった。
レンジするとパサつきがなくなりもちもち感が出て食べやすくなった。
ただ冷えるとやや硬くなり、トーストするとパサついてしまう。
薄さのせいか、このパンだけ冷凍の中ではおすすめの食べ方が異なった。
形状は「しかくいパン」とほとんど同じだが、こちらはパサつきはなく食べやすい。
自然解凍でももちもちしている。
「まあるいパン」と同様に加熱するとレンジだと水っぽくなりトースターだとパサついてしまう。
個包装でなく大きめのサイズをスライスして冷凍してあるため、切り分けや保存に気を使う。
冷凍の米粉パンは初めてで自然解凍だと味も落ちるのでは?と思っていましたが、逆に加熱するよりも自然解凍が一番好みの味でした。
解凍時間も1~2時間程度で、朝冷凍庫から取り出して昼食で食べる等といったことが気軽にできます。
「まあるいパン」「しかくいパン」は個包装になっているので外出時の持ち出しもしやすいです。
また冷凍食品なので長期保存(製造日より365日)が可能な点もGOODです。
個人的(阿部)には「まあるいパン」のモチっと感にはまりました😋
米粉パン特有のパサつきや硬い感じがないので、ぜひ多くの人に食べてみてもらいたいですね。
意外とイケる!米粉パンですがいくつか難点を感じました。
置いているスーパーが少ないので探す必要があります。
ネットでの取り寄せしないと手に入れられないこともしばしば。
賞味期限の長い冷凍がネットで手に入りやすい。
昔より増えたように感じますが、それでも種類が少ないです。
取り寄せにしなければ、1種類しか手に入らないなんてこともありそうです。
米粉の特性として冷めると硬くなりやすいので、加熱しなくてはいけない商品が多いです。
ニッポンハムの冷凍米粉パンは、自然解凍で食べられますが、加熱すると逆に美味しさが損なわれる場合があります。
小麦パンよりも少々価格が高いと感じました。
原材料や流通量が違うことから、仕方がないことかもしれません。
低フォドマップを考え米粉パンをすすめてますが、添加物に高フォドマップが含まれる場合があります。
例えば、「焼いておいしいおこめパン」はてんさい糖が、レーズンパンにはレーズンがあり、どちらも量によってはお腹の調子を悪化させるため、注意が必要です。
食べてみて明らかに調子が悪化するようであれば、違うものを食べることをおすすめします。
以上のような難点はありますが、小麦でお腹の症状が悪化する人にとって代わりになるものです。
私としては「国産米が使われている」「(アレルギー向け商品が多いため)添加物が少ない」という点からも、米粉パンは安心して食べられるものの一つではないかと感じています。
これからも様々な米粉パンの登場を期待しています😋♪
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