ふくぎ鍼灸院の北川です。
今回は、Twitterで色々情報交換している「こへびさん」から過敏性腸症候群の経験談を頂きましたのでご紹介します。
中学生の頃、学校へ行く前や授業中によくお腹が痛くなるようになった。
痛いだけではなく、お腹も壊す。
思春期で恥ずかしさが先導し、席を立つことはできず、我慢に我慢の日々が始まった。
常に下腹部に痛みがあり、毎日のようにお腹を壊すけど、病院に行っても『どこも悪くないですね』と診断される。
20年以上前は、過敏性腸症候群があまり認知されていない時代だった。
それでもなんとか高校進学、卒業し、家を出て都心の大学へ行き就職もした。
外食やドライブがつらいから友達と遊ぶのはもちろん、デートなぞしようもんなら緊張に次ぐ緊張。
片道1時間半(30分特急)の満員電車通勤が更に緊張を高める。
そしてとうとう電車の中で目が見えなくなった 。
ついでに呼吸もできなくなった。
吐き気もするし、お腹も痛い。
まだ、パニック障害はあまり認知されていなかった。
もちろん私も知らなかったので、これは貧血に違いないと思った。
しかしこの発作が電車の中で起こること数回・・・なんか貧血じゃないみたい・・・やばい、わたし死ぬかも・・・と本当に生命の危機を感じた。
いつ倒れてもいいように仕事を辞め、実家に帰ることにした。25歳の時だった。
実家に帰ってしばらくは発作も起きなかったが、相変わらずお腹は痛い・・・。
ちょっと疲れていたのかしらね~と思っていたら、今度は家から出ることができなくなった。
出ようとすると、心臓がバクバク、呼吸がハァハァ・・・
自分でも原因が分かってきた。
『お腹が痛くなったらどうしよう』という恐怖、緊張にとうとう体が耐えられなくなってしまったのね。
やっと病院に行きました。
まずは心療内科もやっているおなかの病院へ。診断は過敏性腸症候群とパニック障害。
発症から十数年経ったその頃はもう過敏性腸症候群は病院では認知され、いい薬も出ていた。
コロネルという薬と安定剤を飲み便通を整えることで、24時間365日痛かった左下腹部の痛み(痙攣)もとれ、だいぶ楽になった。が、回数は減ったものの下痢はおさまらず。
この後病院がつぶれ、メンタルクリニックに数軒通うが、たいしてストレスも感じてないのにやはり下痢はおさまらない。
『ストレスが原因ではないっぽいし、もう安定剤を飲むのは嫌だ』と通院をやめ完治は諦めて過ごしていたところ、低フォドマップ食に出会った。
過敏性腸症候群の原因とされるフォドマップを含む食品を除去したところ、お腹の張りがとれて下痢が止まった!
現在、低フォドマップ食を実践して4ヶ月近くになったが、私の下痢の原因はほぼ食べ物と確定してよいと思うところまできた。
下痢が止まった事で外出への不安が和らぎ、自信もついてきた。
過敏性腸症候群発症から二十数年、40歳になった。
食べ物が原因ともっと早く分かっていればと悔やまれる反面、これから先の人生は食事コントロールが必要なものの、下痢からは解放され楽しめる事が増えると嬉しくもある。
ストレスが原因とひとくくりにされるこの病気だが、ストレス、食べ物、生活習慣、原因は人によって様々だと思う。
西洋医学、東洋医学、食事療法、諦めずにいろいろ試してあなたに合う治療法を見つけて欲しい。
こへびさんは低フォドマップ食を出会うことで下痢の症状も改善することができました。
その様子はブログでも報告されています。
当院でもフォドマップを除去した食事を推奨しています。
外食で下痢やガスが怖い人に一番向いている低フォドマップ食はこれだ!
※他の方の過敏性腸症候群経験談を募集しております
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