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2017年06月29日

私が鍼で過敏性腸症候群専門治療をするようになった理由│後編

前回のあらすじ

鍼灸学校に入るもツボや経絡という基本的な考えに疑問を持ち、トリガーポイントという治療法にたどり着く。順調に見えたが、よりベストな治療技術を求め旅は続く・・・。

インターネットでの出会い

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ある日妊婦さんの鍼灸治療についてインターネットで検索をすると、異彩を放つサイトを見つけました。圧倒的な理論と治療結果。それでありながら謙虚で強い負けん気が垣間見える文章(当社比)。

この人はすごい!と感じ、ウォッチし続けました。それが、「整動鍼」の生みの親である栗原先生のブログでした。

読み続けていると「活法(かっぽう)」という整体をやたらに推している。完全にハマっておみえである。これが噂の推し活であろうか。

栗原先生がその効果、考え方に感銘を受けたのであれば間違いないだろうと信じ2年後セミナーに参加しました。(超慎重派)

興奮と報告の間

2年待つと、どのタイミングで行けばいいか難しいもの。そんなとき、活法のセミナーでマタニティ編(現在はありません)というものが企画されました。折しも妻は妊娠中。つわりやお腹の張りで絶不調中。当時の私の技術ではあまり楽にしてあげることができない。

身内も癒せないで何が鍼灸師か、ということで活法研究会に飛び込みました。

一泊二日のセミナー。ほぼ全て実技練習でクタクタになりながらもやり遂げ、帰った足ですぐに妻に実践しました。今から考えればまだまだ未熟な技でしたが、数分の施術でお腹の張りが楽に!つわり、腰痛もすぐ楽に!妊婦相手という強い刺激が使えない中、私が感じたことのない効果を発揮できました。

 

その勢いで、その他のセミナーも次々参加。結果的に当時参加できたほぼ全てのセミナーを修了しました。

ツボとの再開

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活法を習得したことで鍼はトリガーポイント、痛みに弱い人や鍼で効果が出ない、鍼が使えない状況なら活法を使うという選択ができました。これで、私が目指した治療の姿に近づいてきました。

一部で、「新しく覚えたのは整体だけど鍼じゃなくていいの?」と言われましたが、そもそも鍼に強い思い入れがありません。患者さんが治ればいいのです。合わせ技でも一本とれば勝ちです。

そんな風に考えていた頃、ある話を聞きました。なんでも、栗原先生が活法の理論を応用した鍼治療のセミナーを始めるらしい。

私は不安を感じました。栗原さんの鍼と言えば、ツボや経絡を使用した伝統的な治療法。まさかまたツボと向き合わなければいけないのか?今の状況でも十分戦える戦力なんだけどな・・・。

そう思いながらも参加した最初のセミナーは、予想通り見たことのあるツボの名前ばかり。テンションだだ下がり。前向きでありませんでした。

「あれはいいものだ」とツボをたくされたウラガンの気持ちです。

これが、栗原さんの作った技術でなければこれ以上参加していなかったでしょう。

「慎重な栗原さんがセミナーにまで昇華して作ったものなら、もしかして何かあるかも」

こんな想いだけが私をセミナー参加に進ませていました。

正直意味不明

正式にのちの「整動鍼」と呼ばれる技術のセミナーが開始されました。

テキストを見るとツボの名前がずらり。聞いたことないツボもありますがツボはツボ。見ただけで思考が停止します。ここはもう私が見限った世界です。学校と同じようなことをするのかと思うと開始前から辛い。

一泊二日のセミナーに参加してわかったことは、今まで勉強してきたツボの考え方と全く違うということでした。

  • ツボがある位置にはゴマ粒サイズの塊や表面に独特の張りがある。それを探せば誰でも同じ場所に取れる
  • ツボの治療ははっきりその場で狙った効果が出る
  • ツボで全身調整できるので、最小限の鍼で済む
  • 経絡の考えは重要でない

私がツボや経絡といったものに持っていた負の感情を払拭してくれる内容。なのですが、もう本当に意味不明。概念が新しすぎてまったくついていけません。ゴマって何?全然見つかりませんけど?

セミナー中全く手応えがなく、帰ってから試した治療でも思ったような効果を発揮しませんでした。

「やっぱりツボなんかないんや。筋肉で治療していったほうが確実」

こんな以前と変わらぬ想いに縛られる私の考えが変わった契機は、今回も身近な人間によるものでした。

マジで!?すげー!の始まり

セミナーを受けたものの、あまりツボを使わなかった私のもとに妹があらわれました。

関東に住んでおり、ほとんど会うことはないのですがその時は帰省していました。帰省した妹がいつも困るのが寝違え。枕が変わるとダメなのか、いつも痛みを訴えていました。

寝違えは急性な痛みなので、そこに鍼をすると強い痛みを起こします。妹は痛がりです。これまでの治療ではある程度の回数と、痛みの我慢が必要な症状でした。

悩んだ私はダメ元で整動鍼を使いました。足のツボに鍼を1本。その場で首の動きを確認すると大きく横に倒せるようになっています。

(え!?)

鍼を抜いてもう一度動かしてもらいます。首は大きく動かせ、痛みも大幅に減っています。

(マジで!?すげー!)

と思いながら、「もう少し時間が経てばもっと改善するよ」と冷静に振る舞う。今までに感じたことのない治療効果に一人興奮するとともに、整動鍼のポテンシャルを見直すきっかけとなりました。

見えるぞ!私にもツボが見える

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ツボへの拒否感から脱するよう整動鍼に取り組むことで、栗原さんの言う「粒」であり「ツボ」がどういうものかわかってきました。

栗原さんの言うツボは確かにそこにあり、誰でも見つけることができるのです。ツボがわかることで治療効果も劇的によくなり、気づけば整動鍼を使うことが多くなりました。トリガーポイントは静かに眠りについたのです。

10年探し納得できた技術のこれから

私の探している鍼技術は前回このように書きました。

  • 刺激が最小限
  • 誰にでも同じように結果が出る(再現性がある)
  • 短時間で効果が出る
  • 理論が体系化されており、どんな鍼灸師でも身につけられる

これら全てを高いレベルで兼ね揃えているのが整動鍼でした。

この技術なら痛がりの私でも余裕を持って受けられます。自分に試し効果を確認しました。身近な人間も助けることができました。患者さん、同業者に自信を持って勧められます。

納得できる技術を探して10年。ついに見つけたのが「整動鍼」でした。

この技術は未だ全貌が見えていません。応用編と呼ばれるセミナーが今年から始まります。より高いレベルで治療を提供できることを楽しみに日々の臨床に当たりたいと思います。

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整動鍼, 出会い, 10年目の答え,

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