(この記事は2017年9月に書かれたものです)
低フォドマップ食でずっと気になっていることがあります。
それは、「ウーロン茶にはオリゴ糖が含まれているのか」ということです。
低フォドマップ食を提唱したモナッシュ大学からも、「ウーロン茶はオリゴ糖が含まれているため飲むべきではない」とされています。
あまりに気になったので調べてみたところ、結論としてサントリーのウーロン茶に
オリゴ糖は含まれていない
とのことでした。
ただ、茶葉が作られたり抽出される過程でオリゴ糖が発生している可能性もあり、避けたほうがよさそうではある、というのが現在の当院の見解です。
調べた過程を紹介します。
目次
ジャスミンティーが低フォドマップ食かを調べ、このページに辿り着く人が多いことがわかりました。
横道にそれますが、ジャスミンティーについて少しだけ書きます。
この文章を書いている時点で、ジャスミンティーについて確定的な情報はありません。
ただ、海外の情報を調べると「低フォドマップ食なのではないか」と推測するページはいくつかありました。
参考:https://spoonfulapp.com/products/jasmine-green-tea-bags-jasmine/MDAzNjgwMDMxMzg4MA==?diet=low-fodmap
現時点ではハッキリわからないので、導入期は避けたほうがいいというのが当院の見解です。
ウーロン茶の話に戻ります。
ずっと気になっていたんですよね、ウーロン茶にオリゴ糖が入っているのかという事。
成分表示を見ても書いていないし、入っていないんじゃ・・・。
でも実はこっそり入れている?いやでも無責任な発言できないし・・・、と思っていました。
気になって仕方がないので、サントリーにメールで聞いてみました。
回答はこのようなものでした。
サントリーお客様センターでございます。
日頃より弊社商品にご愛顧を賜り、心よりお礼申し上げます。
このたびは、「烏龍茶」につきまして
お問い合わせいただき、ありがとうございます。
本商品には、オリゴ糖は含まれておりません。
原材料や成分につきましては、以下をご参照ください。
<烏龍茶 商品情報>
http://products.suntory.co.jp/d/45191763/
また、お気づきのことやご質問がございましたら
ご連絡いただければ幸いです。
サントリーの見解としては、「オリゴ糖は含まれていない」とのことでした。
低フォドマップ食は元々オーストラリアで発表されたものです。
海外ではお茶に砂糖を入れて飲むことが主流であると聞いたことありませんか?
実際、ネットで調べるとアジアを中心に砂糖を入れることは一般的なようです。
本場の中国でもペットボトルのウーロン茶は加糖がよく売れているとか。
日本人以外から見れば、甘いウーロン茶というのは普通のことのようです。
こういったものを前提にオリゴ糖入りとされている、という仮説は成り立ちます。
が、本当にサントリーのウーロン茶がフォドマップ的に安全かはわかりませんでした。
しかし、お茶について色々調べたところ、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品のお茶にはオリゴ糖が入っている商品が多数あることに気づきました。
また、難消化性デキストリン(食物繊維の一種)や酵素処理イソクエルシトリンが入っているものもあります。
この成分は消化されづらい性質があり、特に下痢型の人は症状が悪化する可能性があります。
では、トクホと機能性表示食品のお茶をメーカーごとに見てみましょう。
トクホ「2つの働き カテキン 〇〇茶」シリーズ(緑茶、ウーロン茶、ジャスミン茶)
トクホ「黄金烏龍茶」
オリゴ糖が入っているためNGです。
機能性表示食品「おーいお茶 日本の健康玄米茶」は難消化性デキストリンが入っているためNG。
機能性表示食品「おーいお茶 巡りさらら」はOKです。
紛らわしいですが、トクホでも何でもない「金の烏龍茶」や「おーいお茶」はOKです。
トクホ「ヘルシア」シリーズ(緑茶、緑茶 うまみ贅沢仕立て、五穀めぐみ茶、紅茶)は全てオリゴ糖が入っているためNGです。
トクホ「からだすこやか茶W」は難消化性デキストリンが入っているためNG
機能性表示食品「からだ巡り茶」シリーズ(からだ巡り茶、からだ巡り茶Advance)はOKです。
トクホ「黒ウーロン茶」シリーズ(黒烏龍茶茶、黒烏龍茶茶 香るジャスミン)は特に低フォドマップ食でNGとされる成分は入っていないのでOKです。
トクホ「胡麻麦茶」もOKです。
トクホ「特茶」シリーズ(伊右衛門 特茶、特茶 カフェインゼロ)には酵素処理イソクエルシトリンが入っているのでNGです。
普通の伊右衛門はOKです。もちろん普通の烏龍茶も大丈夫!
改めて調べると色んなメーカーが様々なお茶の製品を出していて、名前やラベルがすごく似ているので非常に紛らわしかったです。
一般的に特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品のマークがついているとちょっとお高いけど特別な成分のおかげで健康的になれそうなイメージがあります。
ですが、過敏性腸症候群(IBS)の人はその特別な成分の働きで症状が悪化してしまいます。
どのお茶が大丈夫か迷ったときは特別なマークがついていないものを選ぶか、しっかりと成分を確認するクセをつけると安心ですね。
ただ、添加されていなくても、製造の過程でオリゴ糖が作られている可能性もあるので、低フォドマップのお茶や水を飲むことを推奨します。
コメント
ぴー
ふくぎ鍼灸院
ご指摘の件についてはこれまでずっと調べてきましたが、確定的な情報には出会っておりません。
現状では烏龍茶を飲んだあとに腹部症状の悪化が見られないのであれば問題ない、という認識でおります。
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フォドマップを実践してから、お腹の張りに効果があるので続けています。
ただ、緑茶、紅茶は低フォドマップなのに、なぜウーロン茶は高フォドマップなのか?発酵の違いなのか?素人にはわかりませんでした。
この記事から推察すると、ペットボトルの製品ではなく、ティーバッグや急須で茶葉から淹れるウーロン茶は問題ないように思いますが、どうなのでしょうか。
好きな茶園のウーロン茶があるので、全く飲めないとすると残念すぎて。
減らした方がよいという程度なら、その通りにしようと思っていますが、どうなのでしょうか。