ふくぎ鍼灸院の北川です。
ちょっと前の話ですが、Twitterでこんな投稿が話題になりました。(元の投稿は非公開になってました)
現場の近くのデイリーの張り紙やばい笑
ブリブリ音って…😓 pic.twitter.com/7mS1t9QdeV
— hayato (@monster_s15) 2017年3月22日
そんな音が出るようなギリギリな状態で、音量の調節が出来るわけない!
過敏性腸症候群(IBS)の人始めそうなりやすい人は、音が出ないように、聞かれないように、気づかれないようにどれだけ細心の注意を払っているか。リアルにこの張り紙を見たらどれだけショックを受けるか。
いくらトイレを貸す立場だとしても、この表現は酷い。
最初は作り話かと思いましたが過去を調べると、2年以上前から情報があるので恐らく本物でしょう。
デイリーのトイレに貼ってた pic.twitter.com/LEgEjBEqYg
— タッツー (@tatsuyan19ban) 2014年10月9日
私自身、学生の頃はIBSで悩まされましたので音をいかに小さくするか鍛錬を重ねました。しかしギリギリの場面ではことごとく辛酸を舐めてきました。
だからわかるのです。このようなおならと一緒に便が出るような時は大体やばいときです。
公共のトイレを使用中にそのような音が聞こえると「辛いだろうな、頑張れ!」と心の中で応援しております。
そんな経験から、ふくぎ鍼灸院のトイレはIBSの人を前提とした作りになっています。
言い換えると、私が安心してこもることの出来るトイレを作りました。
紹介したような張り紙が必要ないトイレを公開します!
トイレの最重要課題は何と言っても「音」です。
音をいかに漏れなくするか、そのための工夫がされています。
色々調べる中で、いくら壁などを工夫しても高音や地面から響く音に対応することは難しいことを知りました。であるなら、音を気にせず使えるトイレに一番重要なのは配置です。
これはふくぎ鍼灸院の見取り図です。
赤い部分は患者さんが使用する部屋。青い部分がトイレです。トイレが患者さんの使用する部屋と隣り合っていないことは一目瞭然ですね。これで高音や地面からの音も赤い部分に伝わりません。
営業中は事務所にスタッフはいませんのでその点もご安心下さい。
水を流す音、実際に物を見てできるだけ音が小さいものを選びました。
排泄時、低音よりも高音のものが外に響きやすいと知りました。それを防ぐために、泡で音をガードするトイレを使用しています。
トイレの壁を厚くしたり、吸音素材を使うよりもトイレの前室(パウダールーム)を用意することで、一番音が漏れづらいのだと知りました。
扉を開けると
パウダールームの前室を用意しました。正面にトイレの扉がきていないことも重要です。
前室を用意しても、その扉に隙間があっては効果が落ちます。出来るだけ密閉できるよう部材を付け足し扉の下を塞いでいます。
トイレの扉は換気のため密閉することは出来ませんが、ここも出来る限り音が漏れないように足してあります。
院内にはBGM用のスピーカーが天井に設置してありますが、その1つは前室前の扉の上にあります。これにより万が一音が漏れたとしても音楽でかき消すよう配慮してあります。
ここまでやれば院内に音は漏れませんので、水の流れる音を出す乙姫は「トイレを使っていますよ」というアピールになりむしろ邪魔と考えました。
しかし、トイレ内が静かなのは落ち着きません。そこで音楽プレイヤーを設置し「もしかしたら外に聞こえているのではないか?」という心配が起きづらいようにしています。
トイレを使う場面で恐れなければいけないのは「さて、お尻をふこ・・・ぎゃー!」というペーパー切れです。
ペーパーは常に2つ用意して紙を切らさないようにしています。
他人が使った便座が気になる方は、そのペーパーに消毒液をつけ拭いてからご使用下さい。
もちろんトイレはウォシュレットです。
次に使う人のことを考えると気になるのが使用後の臭い。
一般的なものと自然派のもの、2つのスプレーを常備してありますので安心してトイレをご利用ください。
先程の写真で見せた通り、前室にパウダールームとして手洗い場が用意してありますが、トイレ内にも手洗い場を設置してあります。
もちろん感染予防のためにトイレ内で出を洗えたほうがいいのですが、トイレ内で万が一のことがあったときにも水場があると助かるという私の経験から用意しています。
トイレは意外と寒い。それも患者着に着替えた状態で使えばなおさらです。
患者さんの中には長時間トイレを使わなければならない方もみえます。
そんな方のために、人感センサー付き暖房を設置しておりますので、冬場の長時間トイレでも寒さに怯えることなく安心してご利用いただけます。
カフェなどでトイレを使うと、鍵がかかってるのかわからないドアがあります。
私がそんなトイレを使うと何度もノックをされ、そのたびに「ビクッ!」としておちおち座ってられません。
細かいことですが、使用されているかがわかるドアを採用しました。
簡単に書こうと思っていましたが、ついつい熱くなってしまいました。
本当はこれに本を置くと私が使いたいトイレとして完璧なのですが、感染予防を踏まえ思いとどまりました。
これでもまだまだ最低限だと思っていますので、患者さんの意見を聞きながらより安心して使えるトイレ作りを目指していきます。
もちろんトイレを毎日しっかり掃除して
2017年11月現在
荷物を置けるカゴを設置しました
女性の急な生理に対応できるよう、ナプキンを常備しました
額を設置しました
コメント
同じカテゴリーの記事を見る
カテゴリー
過去の記事