ふくぎ鍼灸院で使う治療技術は、すべて整動協会で提供されているものです。
私がセミナーに参加させて頂くようになって3年。
効果が高く、即効性で、再現性のある治療に魅了されました。参加のために、多い年は毎月東京へ行ってました。
その結果、治療技術はもちろん全国で開業している鍼灸師との出会いもあります。
開業して数十年の方や、治療院を数店舗を経営している方、私と同じようなタイミングで院を出す予定の方など色々な境遇の方々にいつも相談させていただいてます。
6/12〜13で整動鍼のセミナーに参加してきました。
今回は、ミリ単位でツボを取るために2日間ひたすらツボ取りをし続けるという、ストイックな会でした。高い効果を出すためにはこれが一番重要。
そんな中、ロジャックさんから頂いた完成予想図を持ち、話をするタイミングがあった方に見てもらいました。
その反応とは・・・ゴクリ
いろんな人に見てもらってわかったことは「人によって感じ方はいろいろ」という当たり前の結果でした。
同じ外装を見ても、ある人は「職人のイメージに近いと思うよ」、ある人は「言ってるイメージと全然違うけど大丈夫?」となります。
こうなってくると「自分が納得できるか」「コンセプトイメージと合っているか」を追求するしかありません。
最後に、私が一番頼りにしている活法研究会講師の皆さんと、北海道で鍼灸院を経営されている快気堂鍼灸院白石の谷地さんに資料を見てもらいました。
私たちのことを良く知って頂いているメンバーです。 現在考えているコンセプトを伝え完成予想図を見てもらいました。
平面図を見てもらった時、整動鍼の開発者で副代表の栗原さんから発せられた言葉が衝撃的でした。
「僕ならここで働きたくない」
知っているからこそ言ってもらえた、重い言葉。
その真意は。
栗原さんは鍼灸師として群馬で養気院という鍼灸院の院長を担い、品川でカポスという鍼灸院を経営されています。
そんな人がふくぎ鍼灸院で働きたくない理由、その1つはスタッフルームがない、ということでした。
私が過去に修業した鍼灸院にスタッフルームはありませんでした。
昼に数時間休憩があるという院の特性上、お昼を食べるための特別なスペースはいりません。
患者さんが続けて来ればスタッフルームで休んでいる暇もありません。
そんな理由から必要性を感じていませんでしたが、この話を受けてカポスの院長である秋澤さんから体験談をお聞きしました。
カポスにはスタッフルームがあるのですが、治療内容を考えるときに受付で難しい顔をしているわけにはいかないし、そうすると考えに集中できない。スタッフには非常にありがたいスペースだとのことでした。
これを聞いて、院で働く人が100%の力を発揮して働くためのスタッフルーム、という重要性と必要性を知りました。
患者さん本位の鍼灸院を実現するためには、スタッフが働きやすい環境が必ず必要ですね。
もう一点、指摘を受けたのがトイレとの距離でした。
栗原さんが経営する鍼灸院はどちらも治療部屋とトイレを最大限離して設置しており、その関係性を重要視されているそうです。
今の案ではトイレと治療部屋が壁1つで区切られているだけ。
これでは「音を聞いた人が次は来ないよ」とアドバイスをもらいました。
最新式のタンクレストイレと壁の増強で対応できると踏んでいましたが、実際には床や天井からの振動音もあり、そう簡単ではないようです。
患者さんと働く人を想って、と鍼灸院を作ってきましたが、その想いはまだまだ足りないようです。今考えれば、自分がやりたいこと、を優先していたのかもしれません。
外装についても意見を頂けました。
今回の外装、私がイメージした通り「職人」を想像させるものでした。ただ、何かが違うな、という違和感もありました。
その違和感を谷地さんが見事に表現してくれました。
「今の外装は文系。北川さんたちがやろうとしている鍼灸院は理系。だからイメージが違う」
あーーー、なんということでしょう。文章でこれだけ書いてもまったく伝わりそうにありません。
そもそも職人に文系と理系があるのか? あるんです!
今の外装は革細工やパン屋など、モノづくり職人です。研究し技を磨きますが、その良し悪しはお客の主観にゆだねられます。
それを素敵と思うか、おいしいと思うかはその人次第で、中にはそれを良しとしない人も出てきます。
これを感覚的な文系と考えます。
ふくぎ鍼灸院で提供しようとしている技術は、人によって左右されない、誰が受けても効果がある鍼灸治療です。
そして出来るだけ裏付けをとり、まずは自分に試して効果があるものだけを提供する。
実験を繰り返し、再現性を追求する科学者のそれに近い。目指しているものは理系の内容なのです。
目から鱗とはこのことですね。
これを聞いた瞬間、現在の外装イメージを変えることを決めました。
目指す雰囲気はGoogleやappleのオフィス!?
そこに、木のイメージを出していこう!
提案される内容に納得と興奮していると時間は既に0時過ぎ。
皆さま、遅くまで本当にありがとうございました。
早速次の日には市川院長とロジャック担当山本さんに連絡。方向転換のお願いをしました。
スタッフルームの増設とトイレの音を意識した内装を実現するため、タイトな広さの院は何かを諦めなければいけません。
決断として、目玉の一つとして考えていた運動スペースを見送ることにしました。
10年以上トレーナー経験がある市川院長の力を生かせる場として考えていましたが、非常に残念です。
しかし、これは何かの形で今後必ず実現したいと思います。
まずは、院の快適性と利便性を追求するべし!
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