サッカーすると下痢や腹痛になる意外な理由 ふくぎ鍼灸院のブログ

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2017年05月22日

サッカーすると下痢や腹痛になる意外な理由

院長の市川です。

トレーナー業を退いて1年経ちましたが、高校サッカーのトレーナーをしていた時の選手が大学を経てプロになったというニュースを聞き嬉しく思っています。

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V・ファーレン長崎  畑 潤基 選手  

なんだかすごく遠くにいってしまったようです。長崎なので物理的に遠いですけど。

サッカーをすると下痢になる?

サッカーと下痢

サッカーをやっている方で、理由もなくサッカーをした後にお腹が痛くなったり下痢になったりした事はありませんか?

サッカーでお腹の症状!とと一般的には、冷たい水の飲みすぎやウイルス性胃腸炎のような感染症にかかった場合と言われます。それ以外だとボールや相手の身体がお腹に当たって起こす外傷性のものです。

でもそうじゃない。はっきり思い当たる事がなにもない。練習や試合、遠征に行くバスでお腹が痛くならないか、いつも不安。  実はこういう選手はけっこういます。

という事で今回はふくぎ鍼灸院が得意とする腹部症状と市川のサッカートレーナーの経験から、「サッカー選手ですぐに腹痛を起こしたり慢性的に下痢おこしたりする理由」をお送りします。

①足をよく動かす

サッカーはボールを蹴る動きだけでなく、足を目まぐるしく動かすフェイントや細かいステップワークなど、他の競技以上に足を動かすスポーツです。  

実は当院で使う整動鍼という技術で、お腹に使うツボの過半数は膝から下の筋肉に存在しています。  

膝から下の下腿部と言われるスネやふくらはぎの筋肉は足関節(足首)を動かす筋肉です。

サッカーにおけるボールキック時の種類と足関節の動きをまとめると  

  • インステップキック 足関節を底屈方向に動かすため、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)
  • インサイドキック  足関節を背屈・外反方向に動かすため、前脛骨筋(スネの前の筋肉)と腓骨筋(スネの外側の筋肉)
  • アウトサイドキック 足関節を底屈・内反方向に動かすため後脛骨筋(スネの内側の筋肉)  

これらの筋肉を多用します。

ショートパスやミドル・ロングキックなど、どのキックでもボールインパクト時に足関節を固定します。足関節を固定しないとボールインパクト時に狙った位置に足が当たらずキックミスとなってしまうからです。

そのためどんなにキック技術が上達しても無意識に行っているため下腿部の筋肉に負担がかかります。

 これらの筋肉が酷使されることで下腿の疲労が起き、ツボに悪影響を及ぼすことで腹痛に繋がるのだと考えています。

キックは足だけじゃない

またロングキックを蹴るときは、股関節を前方に動かす筋肉である「腸腰筋」を使います。「腸腰筋」とは「大腰筋」と「腸骨筋」という二つの筋肉の総称です。

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写真1〜2枚目の黄色い部分がそれぞれ腸骨筋、大腰筋になります。

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こちらを見ると、腸の裏側に腸腰筋があることがわかります。

ロングキックを行うたびに腸腰筋が動くため、腸の後ろから繰り返し刺激を与えることになるため、腸への影響も強いと考えられます。。 

②シンスプリントになった経験がある

シンスプリントとは、足を酷使する選手によく見られる脛骨(スネの内側の骨)内側に痛みです。

ランニングや全力でのダッシュを何度も繰り返すことで、脛骨内側に位置する後脛骨筋や長趾屈筋に過度に負担がかかる事で痛みが発生します。  

トレーナーをしていた経験としては小柄なFWや自軍ゴール付近から相手ゴール付近まで何度も走るサイドハーフやサイドバックの選手に多かった記憶があります。

これらの選手は特に運動量が多くスピードやキレで勝負することが多いためシンスプリントになりやすいです。  

この負担がかかる脛骨内側には下痢と関係の深い「陰陵泉(いんりょうせん)」というツボがあります。

ツボ陰陵泉

お腹に関係なくシンスプリントの治療で使用するツボの一つですが、ここに過度な負担がかるため下痢症状が起きていると考えられます。  

実際、下痢症状の患者さんの陰陵泉を触ると強い反応があるため治療に必須です。

効果は絶大で、下痢と腹痛で悩んでいた高校生には一度このツボを使っただけで便が硬くなり腹痛が減りました。逆に便が硬くなりすぎて便秘の様な症状になり、驚いていました。

参考→【症例5】残便感で学校の休み時間ごとにトイレに行く下痢症状への鍼治療

③腰や背中が痛い  

お腹の調子が悪いとお腹を守る防衛反応のために、お腹や背中の筋肉を固くし前かがみの姿勢になります。これを「内臓-体性反射」といいます。一時的な腹部症状なら問題ないですが慢性的な腹部症状がある場合、内臓-体制反射が常に働き前かがみ状態を維持しようとします。

前かがみの状態から体を無理に起こしてプレーすることでお腹だけでなく腰や背中に負担がかかります。サッカーでの動作で言えば、ロングボールを蹴る・胸トラップ・ヘディング・相手との競り合い等で必ず体を起こす必要があります。

こうして、お腹の症状を悪化させてしまうと共に、無理な動きにより腰背部も痛めてしまう選手が多いのではないでしょうか。

まずは自分で何とかしたい、そんなあなたへ  

「トレーナー」と聞くと「競技の場で治療をする人」のイメージが強いですが実はそうではありません。 選手が自分で自分の身体をメンテナンス出来るようにサポートすることが本来の仕事です。

そこで私から簡単に出来るセルフケアをお教えします。今回は特に下痢と腹痛で悩んでいる人向けです。もちろん、腰背部やシンスプリントにも効果がありますので両方の症状がある人には一挙両得な方法になります!

実はシンスプリントで痛くなるスネの内側(陰陵泉)と背中の筋肉は連動性があります。腰背部の筋肉を緩めてあげることでスネの内側の筋肉が緩み、スネの内側の筋肉を緩めることで腰背部の筋肉も緩むのです。その働きを使ったセルフケアです。

 1)スネの筋肉をほぐす

現在シンスプリントを発症している場合、痛い人はかなり痛いので無理に触らなくても良いです。

シンスプリント編集

写真の赤円の部分を優しくマッサージしてください。 片足5分間ずつ行いましょう。    

2)腰や背中の筋肉をほぐす  

腰や背中は自分の手でマッサージが難しい場所です。そこでテニスボールを使います。なければ同じくらいの固さのもので大丈夫です。

テニスボールを床に置き、その上であおむけになりましょう。

背骨の横の筋肉を順番に10か所ほど20秒間ぐぅーと押し当てます。

背中
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場所の目安は写真の黄色い部分で、背中の真ん中から腰にかけての高さです。特に欠かさずにやってもらい場所は背中の中央あたり、写真だと赤丸の辺りです。これは陰陵泉と連動する背中のツボです。

痛ければタオルを敷くか体重のかけ方で調整してください。  

 

まずはこの二つのセルフケアをやってみてください。わずかな時間で出来るので毎日でも続けやすいと思います。

これをやっても効果がない場合はやはり専門的な治療を必要としているでしょう。 その時に当院に来てくれれば全力で治療します。

その時はトレーニングの仕方や他の部分のケアの方法もこっそり教えちゃいますよ!!

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