IBSは遺伝するのか 下痢や腹痛で悩む子供を持つ親御さんに知ってもらいたいこと ふくぎ鍼灸院のブログ

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2016年08月23日

IBSは遺伝するのか 下痢や腹痛で悩む子供を持つ親御さんに知ってもらいたいこと

DNA?DNA? / thdoubleu

  2歳の娘が3日連続「お腹が痛い!」と言った後下痢をして、「これが遺伝か・・・」と愕然とした北川です。

この症状が数ヶ月、定期的に続けば立派な過敏性腸症候群(IBS)ですが、今のところは大丈夫そう。 我が家は私が完全なIBSだった経験があり妻も下痢を起こしやすいため、どうしても心配してしまいます。 娘の症状が続けば私が治療すればいいので、平常心で見ていられますが普通の家庭ではまず無理ですよね。  

IBSの患者さんと話をしていると「私の子供も同じ症状(IBS)なんだよね」と言われることがあります。

「出来れば私のようにIBSで苦しい思いをして欲しくない」と思うのは親心です。そして、こういう症状は遺伝して欲しくない、と思うのも親心。 わかります、わかりますとも。 不安なあなたのため「過敏性腸症候群は遺伝するのか」について出元がはっきりしているものだけピックアップしてみました。  

作業した後、するんじゃなかったと思ったことは内緒です。  

過敏性腸症候群患者とその家族の有病歴を調べた結果

2010年にアメリカのメイヨークリニックからこんな研究報告があります。

477人のIBS患者を調査し、さらに1492人の患者家族についても調査しました。また、比較のため297人の健康な被験者と936人のその家族についても調査しました。

IBS患者の家族の内、約半数に同じようなIBS症状があったが健康な人の場合は27%だったようです。

これは、IBSの家族がいると健康な家族に比べIBSを発症するリスクが2.75倍高いということになります。

家族性によるなんらかの遺伝があるのではと疑われる結果となりました。  

一卵性と二卵性の双子を比較して調べた結果

日本消化器学会がまとめた資料(P.27)にも遺伝との繋がりを示すデータが掲載されています。

6060組の双子について分析し、IBSの一致率は二卵性双生児で8.4%に対し、一卵性双生児は17.2%と高かったと報告されています。

これにより、同じ遺伝子を持つ個体のほうが一致率が高いため、IBSを発症させる遺伝子がある可能性が高いとしています。  

男女差が遺伝子の差じゃないかとする結果

同じ報告内では男女差に出る症状の違いが、そのまま遺伝子による原因ではないかとの指摘もされています。

女性のほうが腹痛を訴えやすく便秘型が多いこと。男性には下痢型が多いことが研究で証明されているため、男女の遺伝子の差が影響しているのではないかとのことでした。  

セロトニンから遺伝を考えた結果

過敏性腸症候群と間接的に影響する遺伝子として、セロトニントランスポーター遺伝子の存在も指摘されています。

セロトニントランスポーターとはセロトニンの伝達に関係する遺伝情報が書き込まれた遺伝子で、型によってはセロトニンの分泌量が変わるとされています。 そのセロトニンの影響で「内臓知覚が過敏になる」「不安症状が強くなる」などの結果としてIBSを引き起こす可能性が指摘されています。

実際に、セロトニンの作用に影響を与える薬がIBSの方に処方されることが多くあります。  

ストレスの影響が遺伝するとした結果

直接IBSとの関わりはハッキリしませんが、親の受けたストレスの影響が子や孫まで受け継がれるとされる研究もあります。(リンク先は内容がわかりやすいのでまとめサイトを引用しています)

親が受けたストレスの影響が子供に遺伝するメカニズムが解明される

後天的な「恐怖体験」が、実は子孫に遺伝していくことが判明

 

まとめると

確定的なIBSの遺伝子は見つかっていないが、何らかの遺伝情報がIBSの発症と関わっている可能性が高い、と私が勝手に結論づけました。

いや、本当はそう結論づけたくないのですが、色々探ってみると遺伝の関係を否定するほうが難しそうなんですよね。

もちろん、遺伝との関係を否定するような報告もありますが説得力弱めです。

まじかよ、やめてくれよ・・・。  

親は子供のIBSをどう考えるべきか

このままでは、「この子のIBSは私のせいか。。。」と親が落ち込まざるをえません。 そんなあなたへ、最後にこんな報告をお伝えします。

子供の背中

IBSに近い症状を持つ大学生を調べた結果、一番の原因と考えられたものが衝撃の結果

ふくぎ鍼灸院と同じ愛知県にある、愛知教育大学からの報告です。 過敏性腸症候群のリスクファクターについて 細かいことは飛ばして、最後のまとめ。

生活環境、生育環境、性格傾向およびストレスとの関連について検証してきた。 その結果、親の神経質・過保護な養育態度から感受性が過敏になったこと、さらにその影響を受けてストレスや健康問題に対しても敏感な性格傾向になっていることが、IBSのリスクファクターである可能性が示唆された。

つまり、私のような親が子供をIBSにしやすいってことですか、そうですか・・・。親の神経質な態度は子供に影響するって言いますからね。 もちろん、症状がひどかったり子供から助けを求められれば手助けするべきでしょう。

でも、遺伝したらどうしよう、とか、私のせいでこの子が・・・と思ったところで悪化すれども回復はしません。

であれば、おおらかな気持ちで「見守る」という姿勢、それが子供の為にできることなのかもしれません。  

過敏性腸症候群は良くなる病気です。

お父さん、お母さん、信じて前に進みましょう。

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