IBSの人がよく飲んでいる薬は何?種類と効果をまとめてみた ふくぎ鍼灸院のブログ

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2017年08月27日

IBSの人がよく飲んでいる薬は何?種類と効果をまとめてみた

院長の市川です。

毎日のように過敏性腸症候群(IBS)の方と会いお話を聞く中で、処方される薬についても詳しくなってきました。多くの人にとって治療の第一選択は薬物療法だからです。

薬の効果で症状のない日常を送れるようになる人がいる一方で、薬が効かない人も大勢います。

もし薬が誰にでも効くのであればお腹の症状で悩む人はいません。当院もIBS専門でやっていくことはできないでしょう。

「薬を飲んだけど効果を感じられない…」という方たちでも、鍼治療をすることで症状が改善しています。患者さんによっては「完璧とは言えないけど、鍼治療受けてから薬の効きが良くなった気がする」という方もいます。

過敏性腸症候群の患者さんは実際にどんな薬を飲んでいるのでしょうか?今まで聞き取りしてきたものを集計し、薬の種類ごとにまとめてみました。

過敏性腸症候群の薬6種類

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過敏性腸症候群(IBS)で使用される薬は大まかに6つに分類できます。

①腸の動きを調整②腸内の水分量を調節③腸内細菌を整える④不安を和らげる⑤漢方 ⑥その他

 これらを順番に見ていきましょう。太字は成分名、≪ ≫内は製品名、( )内は効能です。

 ①腸の動きを調整する薬

  • セロトニン受容体拮抗薬≪イリボー(下痢)、ガスモチン(便秘)≫
  • オピオイド作動薬≪ロペミン(下痢)、セレキノン(下痢・便秘)≫
  • GC-C受容体作動薬≪リンゼス(便秘)≫
  • 抗コリン薬≪セスデン(腹痛)、チアトン(腹痛・下痢)、トロンコロン(腹痛・下痢)、ブスコパン(腹痛)≫

これらの薬は腸にあるホルモンや酵素の受容器に働きかけ、動きを抑えたり活発化させたりとバランスをとることで症状を抑えます。

腸に炎症などの異常はなくとも、動きすぎると腹痛や下痢が、動かないとお腹の張りや便秘が起こるのです。

当院の患者さんで最も処方されている薬は圧倒的にイリボーです。次いでロペミン、セレキノン、ブスコパンが同程度でした。これは下痢型の患者さんの割合が多い為です。イリボーはすべての薬を通じて一番多かったです。

②腸内の水分量を調節する薬

  • 高分子重合体≪コロネル、ポリフル≫(下痢・便秘)
  • マグネシウム製剤≪マグラックス、マグミット≫(便秘)  

これらの薬は腸の中で水分を調節し、便の硬さを調整する働きがあります。

高分子重合体は薬剤がゲル状になり、水分量を調節する事が出来るため便秘にも下痢にも効果が有ります。当院ではコロネルを処方された患者さんがほとんどで、便秘に使うマグネシウム製剤を使われた方は現在のところいませんでした。

便秘を解消しようとして副作用で下痢になる可能性を考えると、両方に作用する高分子重合体が処方しやすいのかもしれません。

③腸内細菌を整える薬

  • 乳酸菌≪ビオフェルミン、パンラクミンプラス≫
  • ビフィズス菌≪ラックビー≫
  • 酪酸菌≪ミヤBM≫
  • 配合薬≪ビオスリー≫  

腸内には善玉菌と悪玉菌があり、一般的にお腹の調子が悪い人は悪玉菌の割合が高いと言われます。そのためこれらの薬を服用することで善玉菌を増やし、腸内バランスを整えて症状の改善を目的とします。配合薬とは乳酸菌や酪酸菌などが混ざっているものです。  

これらの菌は「お腹にいい」と多くの人に認知されています。しかし低フォドマップ食という食事療法から考えると、過敏性腸症候群(IBS)の下痢型やガスが多い場合は、摂取することで腸内の発酵が進み症状が悪化する可能性があり注意が必要です。

ビオフェルミンを処方されているケースが最も多く、ビオスリーが2番目でした。

④不安を和らげる薬(抗不安薬)

  • パロキセチン≪パキシル≫
  • ロフラゼプ酸エチル≪メイラックス≫
  • アルプラゾラム≪ソラナックス≫
  • クロチアゼパム≪リーゼ≫
  • エチゾラム≪デパス≫  

これらの薬を処方される方は特徴があります。自宅などで安心できると症状が出ないが、人が多い場所や不安な状況だと症状が悪化する人です。

うつ病や自律神経失調症、統合失調症などでも使われる薬ですが副作用が強く、集中できない、脱力感や倦怠感が強い、という理由でなるべく服用を控える患者さんも多く見られます。

当院で薬の効果を確認すると、他の薬は効かないけど抗不安薬は効果を感じやすいという方が多いです。処方されている薬の割合はバラバラでした。

⑤漢方薬

  • ≪桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)≫(下痢、便秘)
  • ≪桂枝加芍薬大黄湯(ケイシカシャクヤクダイオウトウ)≫(便秘)
  • ≪大建中湯(ダイケンチュウトウ)≫(冷えからくる腹痛)
  • ≪半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)≫(下痢)
  • ≪五苓散料(ゴレイサンリョウ)≫(腹痛、下痢)  

漢方薬は自然界にある植物や鉱物などの生薬を組み合わせた薬です。

すぐに効果が出るものもあれば、飲み続ける事で徐々に効いてくるものもあります。

「漢字が難しいので何を処方されたか覚えてないけど、とりあえず漢方飲んでました」
「色々自分に合うように調合してもらってるので、中身は分からないけど飲んでます」
という方など服用経験のある方は多いです。

漢方薬局などで個別に調合してもらう方は長期的に服用する傾向があります。そうでない場合は服用して効果を感じないと、1~2週間くらいでやめてしまう傾向にあります。

特に桂枝加芍薬湯、大建中湯の名前を患者さんからよく聞きます。

⑥その他

  • ジメチコン≪ガスコン≫(ガス症状)

ガス症状に悩む方へ処方されます。

  • コレスチミド≪コレバイン≫(胆汁酸による下痢)

本来は高コレステロール血症に使う薬です。朝食後の下痢は胆汁酸が原因である、という見解から処方されるケースがあるようです。

集計結果

「よく処方される薬四天王」はイリボー、漢方全般、ビオフェルミン、コロネルでした。

イリボーは過敏性腸症候群の英語名である『Irritable Bowel Syndrome』(IBS)の「Irri」と「Bow」を組み合わせたネーミング。

四天王最強の名を欲しいままにしても仕方ありません。

当院の患者さんには効果がイマイチなんですけど・・・。

薬が効きやすい人と効きづらい人の違いは、傾向が見られませんでした。

鍼治療と薬の関係性

腹部腹痛

当院に来る患者さんたちはお腹が凄く硬く緊張しています。硬いだけでなく「触らないで!」とばかりに過敏でもあります。この部分を鍼治療で柔らかくする事で、緊張や過敏性が低下し症状が改善します。

鍼治療だけでも十分な効果を発揮しますが、鍼治療後に薬の効果をそれまでより実感する人もいることから、薬の効果を最大限に発揮するための下準備としても鍼治療は有効です。

なぜ効果が変わるのか、ハッキリしたことは言えませんが、他の病気でも体の極度の緊張により薬が効きづらくなる症例を見てきました。IBSでも同じことが起こっている可能性があります。

鍼でその緊張を取ることが出来るため、変化が出るのだと考えています。

そう考えると、症状が重い方ほど薬は効きづらいのかもしれませんね。

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